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嘘つき
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でも、いつまでもこのままではいられないから。
「サヨナラ、しよう。」
離れればきっと。
この想いも忘れられる。
離れよう。
この想いからも
佐助からも。
<***>
「辛くなんてない、何ともない。」
一人呟いて。
荷物をまとめる。
明日には佐助が帰ってくる。
それまでに早く。
「佐助。」
辛くなんてないから
大丈夫だから。
<***>
「ただいま。」
「・・・おかえり。」
結局、眠れずに夜を過ごし
日の出とともに帰ってきた佐助に声をかけた。
<***>
「今日の甘味は何でござるか?」
努めて明るく。後悔しないように。
「今日のはもう無いよ。」
「ならば佐助の甘味を頂こう!」
「あ?あ、ちょ!くぉら!!」
最後に君の色んな表情が見たかった。
もう十分、だな。
「佐助、ありがとう。」
「さようなら。」
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