アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
例えばの存在意義
-
「佐助、お主団子は好きか。」
「・・・特別好きというわけではございませんが、嫌いというわけではありません。」
「・・・そうか。」
唐突に。
あの人は問いかけた。
素直な質問に、率直に答えてみる。
気を悪くしただろうか。
あの人の甘味好きは有名だから。
ここは好きだと答えるのが得策だっただろうか。
・・・などと思考を巡らせていると
「佐助、お主料理などは出来るか。」
不意に。
あの人は問いかけた。
「大体は。一通り熟せる(こなせる)ようにはしております。」
俺は素直に答えてみる。
「・・・そうか。」
あの人は少し顔を綻ばせる(ほころばせる)と
「よし、佐助!お主を甘味係に任命致す!!」
不意の任命。
それでも俺は
「・・・有難き幸せ。」
そう跪く(ひざまずく)のだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
94 / 226