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「綾、座って。」
綺麗なだけに真顔だと妙な威圧感がある。
普段は柔らかい雰囲気だから余計怖い。
俺は素直に椅子に腰を戻した。
「返事、聞かせて?」
紡いだ言葉はお願い事なのに、何処か命令されているような気持ちになる。
俺は俯いて取り留めの無い話を始める。
「いきなりなんなんだよ。ってか、何で俺なんだよ。大翔なら言い寄って来る女の子たくさん居るじゃん。なのに・・・」
言ってて悲しくなってきた俺は口を噤んだ。
情けない、本当に。
「いきなりじゃない。ずっと想ってたから。」
「ずっとって?」
「出会った時から。」
俺の腕を掴んだままモテ王子が空いてる腕を机に付いて顎を乗せる。
出会った時って・・・小学生!?
3年生の時にたまたま隣の席になったのが俺と大翔の出会いだった。
その頃から内気で地味だった俺に大翔は満面の笑顔で言ったんだ。
「仲良くしてね。」
その時からって・・・
「知らなかった。」
「当たり前だろ?隠してたんだから。」
ちょっぴり切なそうな顔をしたモテ王子にちょっとだけ体温が上がった気がした。
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