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メリクリ
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とてつもなく寒い公園のベンチ。
ただいま夜中の24時前。
何でこのクソ寒い中、こんな薄暗い公園に居るのだろうと自分でも不思議でならない。
「寒っ・・・」
さすがにタイミングよく雪までは降らないにしても息は真っ白で、コタツとストーブがとてつもなく恋しい。
「星が綺麗だな。」
この寒空の下、それを感じさせない呑気な声が隣からして思わず声の主を横目で睨む。
「まぢ寒いんだけど。」
ダウンにマフラーと完全装備のつもりだったけど、もう一枚下に来てくるんだったと後悔してももう遅い。
身体は芯まで冷えきってしまっていたから。
「あとちょっと付き合って。」
呑気な声の主はこっちを見て少し申し訳無さそうに眉を下げる。
そんな顔されたら文句も言えやしない。
俺はマフラーに口元を埋めて空を見上げた。
辺りが暗いせいか、冬の空のせいか。
星がキラキラ瞬いていて、隣に座るヤツの呟きもあながち嘘じゃなかったと納得する。
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