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中庭にて
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「はあ、っは…あ」
春樹から逃れたはいいものの、行くところがない……
仕方ないから校舎の中に入るが、職員室はまだ閉まっていて教室の鍵がもらえない。
中庭に行こう…
ここの中庭はそんなに広くない。教室の半分くらいの広さだ。
ふんわり風が頬を撫でる。緑の芝生の上に座りぼんやり空を眺めてると、さっきまでの高まったストレスが消えていく。
「………癒される」
目を閉じてそのまま風に揺られていると、段々眠たくなってきて横になった。
春の朝はすこし肌寒かった。
……………………………………………………
キーンコーンカーンコーン。
「…っは、しまった!今何時ッ」
勢いよく起き上がり、携帯を見る。もう3時間目の終わりを告げている。
「マジか……学校始まって2日目だぞ。これ、サボりに…入るよな」
顔が青くなる。
遅れて教室には入りにくいなぁ……でもこのまま休むのも…
しばらく悩んだが、結局サボることにして、自室へと戻ることに決めた。
まあ本音を言うと、教室で春樹に会うのが嫌だったからだけど……
階段を上がり部屋に入ると、一人残してきた春樹の姿は無くなっていて、俺は安堵の息を吐いた。
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