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それぞれ
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「櫻…落ち着いて…?」
おろおろとする櫻の肩に手を置き、もともと少し高かった背を屈めるように目を合わせる。
名前と同じ、桜色の瞳が此方を見る。
じっと見詰めていると、瞳の奥に透ける動揺がだんだんと収まってきたようで、こう問いかけてきた。
「椛、よね…?」
「うん」
「ちゃんと椛、よね?」
「うん」
「私の可愛い妹、よね?」
「今は“妹”じゃないけどね…」
「椛」
「うん。“俺”はちゃんと椛だよ…櫻なら、わかるでしょ?」
「勿論!わかるに決まってるじゃない…!」
いつも通りに戻って抱きついてきた櫻を宥めるように背中を、ポンポン、としてやっていると、その様子を見ていた榎兄、楸、椿は言った。
「櫻姉さん、いつもの調子だね」
「うわー…流石、椛。櫻姉さんの扱い上手いな」
「何だか嬉しそうだね~、櫻姉さん」
それぞれが言い終えたとき、丁度母がキッチンから出て来た。
「なーに、賑やかねぇ。ごはんは食べたの…あら?椛、急に背が伸びたわね~?」
「あー…うん」
「背が伸びただけじゃなくて、椛、男の子になったんだよ~(*´∇`*)」
「あらら?まぁ…前からイケメンさんだったけど、本当にそうなっちゃったのね~」
「いやいやいや、あの、母さんも椿も呑気過ぎない?ってか、順応性高っ‼」
「え、そう~?」
「そうかしら?」
二人は揃ってのほほんとして首を傾げる。
「母さんに一番性格似てんの椿じゃね…?」
仕草も、非常にそっくりだ。
ちょっとぐったりした楸には悪いが、そう言えば問題が幾つか。
まずは。
「ねぇ椛、学校はどうするの?」
櫻が言った、この問題。
***
はい、うん。
椛、櫻の扱い上手いですねー(*^^*)
まぁ、仲良しなんですよ~
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