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「圭ちゃんごめんね?」
そう言った後榛名は俺の方へも顔を向けてきた。
「佑樹君も…」
ごめんねと謝ってこられて少し俺も言い過ぎたなと罪悪感にかられていると何故か抱きつかれた。
俺が反応する前に圭太郎が叫び声を上げ思わずびくりとしてしまう。夜に叫ぶなと言ったばかりだろ。
そちらに気を取られていると榛名が耳に口をそっと近づけてきた。
耳元に唇が触れそうな距離。そしてさっき喋っていた時よりもワントーン低く耳元で囁かれる。
「彼氏役精々ちゃーんと演じて圭ちゃんを守ってよね佑樹くん?」
「っ!」
圭太郎には聞こえないくらいの声で言ってくるその言葉の意味はいまいちよく分からない。が、どこか含みのある馬鹿にしたような言い方。不快に思いすぐに押しのけようとするが榛名は見越していたかのように先にスッと離れた。
なんのつもりだそうにらんでいると笑いながらしれっと「仲直りの挨拶だよ?」なんて言ってくる。
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