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佑樹の機転により難は逃れた。
「佑樹君ナイス機転!!!助かったお!ありがと!」
「…」
そう言うが佑樹は此方を全く見ようとしなかった。
「別に」
「ゆ…」
キーンコーン
カーンコーン
何故か怒っているようで聞こうとするが丁度チャイムが鳴ってしまう。
聞くタイミングを逃してしまいなんともいえない気持ちになっていると担任が今日はここまでと言って授業が終わった。
隣で無言で教科書を直す佑樹を横目でちらちら伺いながら、なんかやらかしたかな俺とかもんもんと考える。
クラスメイトはそんな二人をカップルのケンカと思い関わらないように見て見ぬ振りをしていた。
(受けフラグはあはあとか佑樹くん受けもありです俺様担任×男前おいしいもぐもぐとか考えてたのがまずかったのか…)
うんうんと唸っていると教室のドアが勢いよく開く。
だが圭太郎はそれどころではなく気付いていない。
生徒はキョロキョロと見渡し誰かを探しているようで目的の生徒を見つけると中に入って来た。
そして何ともいえない雰囲気の二人の元にてとてとと近づいてく。
その途中その生徒の風貌をみてクラスがざわざわとし始める。
「ちょっとなにこいつ…」
「やだきもい…」
そんなこそこそ声が聞こえる。
だがその生徒はそんなことは気にしない…寧ろ圭太郎しか見えていないかのごとく一直線に彼の元へ歩いていった。
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