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ズレ始めた王道展開
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名前を呼んだのは副会長。
空気を読めずに話しかけてきたのはウェイターさん。
「…」
「…」
「え?あれ?まっ間違いましたか?」
誰も答えないのでウェイターはわたわたと焦りだした。
「いえいえ大丈夫です。ありがとうございます~」
圭太郎がそう答えると良かったと安堵の息を吐き戻って行く。
(笑顔が可愛い人だったなあ見たことない顔だったから入ったばかりの新人さんかな)
良い受け要員になれそうだと圭太郎はうはうはしながら考えていたところで副会長に話しかけられ現実の問題に戻された。
「それで…」
「あっそうです」
あってますと圭太郎は即答した。二回も名前を言われて下手に周りに印象づけたくないのだ。
「あなたはみちるとはどういう関係なんですか」
「幼なじみです」
「…なんか気にいらねぇ」
「はあ(といわれても)」
「圭ちゃんになんてこと言うんだ!」
口を拭いながら会長から離れたみちるは圭太郎にぺたりとくっつく。
会長は眉を寄せなあからさまに不機嫌な声になった。
「っ…そんな奴の所じゃなくてこっちこい」
「いやだっ!」
みちるはそう言うとぷいっ顔をそらした。
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