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あの後僕は気を失ってしまったらしい。
だが、自分の部屋にいたので誰かが運んだのだろう。
小鳥遊様との夕食のために着替える。
痣は服でちょうど隠れているが顔の色が悪い。
でも、こればかりはどうにもならない。
まぁ、小鳥遊様もそこまで気にしないだろう…
ノックする音が聞こえてどうぞ、と声をかけるとドアが開きイケメンな男の人が丁寧にお辞儀をした。
「失礼します。新しく凛様のお世話をさせていただくことになりました。荒木雄二と申します。夕飯のお支度が整いましたのでお迎えにあがりました。」
新しい執事か…
それにしても、目からイヤイヤ感がダダ漏れだな…
「新しい執事ですか…これからよろしくお願いしますね。今行きます。」
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リビングに着くとすでに小鳥遊家の若社長がいた。
「遅くなり申し上げありません。二度目のご挨拶ですが凛でございます。本日はどうぞお願いします。」
小鳥遊様は、とても優しい目をして笑った。
「あぁ、久しぶりだね凛君。相変わらず綺麗だ」
「ふふ、ありがとうございます。小鳥遊様こそお綺麗ですよ」
と言いながら席に着く。
食欲がないが無理矢理食べる。
気持ち悪くなってきた…
すると、その様子を察したらしい小鳥遊様は
「大丈夫かい凛君?」
「大丈夫です。すみません…それより小鳥遊様、桃園社が勢力を上げていますが、どう思いますか?」
事業の話に持っていけばなんとかなるだろう
「え、あ、あぁ、桃園社は、いい腕の情報屋がいるからね。上手く立ち回っているようだよ」
その後も、事業の話しが続いた。
そして、帰りのお見送りの時間が近づいてくる
「そろそろ帰る時間だね。では、凛君おもてなしをありがとう」
「いえ、こちらこそわざわざお越しいただきありがとうございました」
すると小鳥遊様が僕の耳元に口を近づけた。
「君の執事の佐藤君、ずっと君を探しているみたいだよ。あと、荒木は信用しても大丈夫だ」
そう言うと僕から少し離れた。
「じゃあね、凛君。お見送りは結構ですよ」
颯爽と神木家を出て行った。
佐藤が探してるのはわかってた。
荒木を信用していい?
でも、あの荒木の目は僕をいいようには思っていないように思えた。
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