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Coffee 2
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....センセイ、
先輩とオレの関係気付いてんのか...?
部活の顧問だから、どっからか耳に入ってくんのかもな..
まぁ、先生にとってはどうでもいいことだろうけど..
渡り廊下を歩いていると、開いてる窓からそよ風が吹いてきた。外に目を向けると、中庭に1組の男女の姿があった。
「小野寺先輩..」
二人は何やら楽しそうに笑うと、女子生徒が小野寺の肩を叩いた。
立花がいるのは三階なので二人の声は聞こえないが、親しそうな雰囲気は感じ取れる。
新しい彼女か、
相変わらず次見つけるの早えな..。
その時、風が吹き桜の花びらが舞うと、二人は校舎に入ったようで立花から見えなくなった。
担任の物理の授業中、うたた寝をしていたら、2回連続でチョークを投げられ明日提出の課題まで出された。
「立花、頭大丈夫か?」
授業後、ツッチーがニヤニヤしながら近づいてきた。
「二回とも額に直撃したんだぜ?信じらんねぇ。アイツ、どんだけチョーク投げんのうまいんだよ」
立花が前髪をかきあげると、覗き込んだ土屋がぶっと吹き出す。
「ぶっ、赤くなってんぞ!立花」
「まじ!?くっそ..」
立花はぐしゃぐしゃっと髪をかきむしる。
ツッチーは笑いながら、スポーツバックを肩にかける。
「立花、今日部活は?」
「...パス、課題やってく。明日出さねぇとまた課題増やされるし..」
立花は担任から渡されたプリントを机から出す。
「でも、先輩来んじゃねぇの?」
ツッチーは出入り口の方に顔を向けキョロキョロする。
「...来ねぇよ、たぶん」
「え?なんで?」
「さあな、
..もう、お前早く部活行けば?」
ツッチーは不思議そうに首を傾げ、教室を出て行った。
ツッチーがいなくなると、立花は課題のプリントに向き合い頭を抱えた。
カア、カア、カア、・・
外でカラスの鳴き声が聞こえる。
「あーーー!やっと終わったっ!」
どうにか最後まで問題を解き終え、立花はシャーペンを投げ出した。
「あーやってらんねー!」
一問一問頭を抱えながら解いていたせいか、外はだいぶ暗くなり日が暮れようとしていた。
もうこんな時間か....。
そろそろ帰るか。
めずらしく勉強したせいなのか、身体に疲れを感じ立花は机に上半身を投げ出した。
なんかだりー・・・
頭を動かすと頭痛がする・・・
なんなんだ・・・
「はあ...」
廊下を歩く足音がしたと思うと、突然ガラッと扉が開けられた。
「おい、まだ誰かいんのか?」
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