アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
Sunshine 5
-
5
選ぶって、そんな、
なんで....
「何で急にそんなこと.....」
「立花が人のモノになるのかも、と思うと、
ほっとけないというか....我慢ならないというか...」
小野寺は少し困ったように笑った。
「別の人を選ぶって言うなら、
...もう立花に手を出したりしないから...」
「....なんだそれ......
....ってか、彼女いんのに何言ってんだよ..」
先輩の言葉に酔いが冷め、
風がヒヤッと、妙に涼しく感じた。
「うん.....立花がオレを選んでくれるなら.....
彼女には悪いけど...別れる気だよ」
そんなの....自分勝手すぎんだろ、
でも、
もし、
先輩とオレが付き合ったとして...
「・・・・・・・・・・・」
どうせ、また前みたいなことになる気がする...
それよりは....
「....先輩、今まで通りじゃ、....だめ....」
立花が小さく呟き、顔を上げると、
小野寺の真剣な眼差しにぶつかり言葉を飲み込んだ。
選ばなきゃいけないのか....
選ぶってことは、
選ばなかった相手との関係は断つということで、
そしたら、
オレの側なんて、
.....誰もいてくれなくなるんじゃ....
だって、
オレは....選ばれる人間ではないんだから
オレは...
「立花?」
「......あ.....、えっと、」
立花はどう答えたらいいか分からず、口を開いては言葉を飲み込み、
結局何も言えず、黙り込む。
「・・・・・・・」
鈴虫の鳴き声だけがあたりに響いた。
小野寺は黙ってしまった立花を見て、
一息吐くと、そっと...
立花を抱きしめた。
「....ゴメン、
今、無理に、答えなくてもいいよ....」
「...で、も......」
「大丈夫だから、
これまで通りでいい.....」
いいはずがない、
ちゃんと、ちゃんとしないといけねーのに..
こんなの、
オレの方が、、先輩より、ずっと
ずるいーーーーー
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
55 / 63