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Sunshine 7
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7
あーなんかもう、....
どっかに行ってしまいたい....
ここじゃない、どこか別の場所に....
でも、どこかってどこだろ、、
どこにいっても、結局、
オレの居場所はどこにもないのに...
「はぁ.....」
立花が、渡り廊下の窓からぼーっと外を眺めていると、
ふと背後に気配を感じ、振りかえった。
「・・・・キム」
「何してんだ?」
「別に..」
立花は窓際から離れると、そのまま歩き出した。
「もうすぐ授業の時間だぞ。教室へ戻れよ」
立花は一旦足を止めるが、木村を無視してまた歩き出す。
「おい、お前の教室そっちじゃねぇだろ」
「・・・・」
立花が木村を無視していると、
乱暴にぐいっと腕を引っ張られた。
「ッ!」
「お前、人の話聞いてんのか?」
立花はうつむき、ボソボソっと呟いた。
「...オレがどーしようが、キムに関係ねぇじゃん」
「あ?」
「....触んなッ」
木村に掴まれた腕を振り払った途端、
グイッ!と胸ぐらを掴みあげられた。
「さっきから何なんだ、お前?」
キムの目がマジで、本気で怒っているのが分かる。
それでも、こないだの出来事が引っかかって、つい、余計なことを口にしてしまう。
「.....教師ヅラして口出してくんなよ..」
立花の声はかすかに震えていた。
「...何にも、出来ねーくせに」
キーンコーンカーンコーン...
授業開始のチャイムが鳴り響く。
胸ぐらを掴む力がゆるみ、ほっとした瞬間、
思いっきり体が持ち上がった。
「なっ!?」
空き教室へ引っ張られ、
ドンッ!と壁に放り投げられる。
「ぅわッ!.......ってぇー・・」
背中の痛みにうめいていると、
木村の大きな手に首を掴まれ、壁に押し付けられる。
「ぅッ!」
「立花・・
今さら後悔しても遅ぇからな?」
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