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保健室1
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裏庭を追い出された立花は、教室とは違う方向に向かっていた。
(眠ぃ・・)
ポケットに両手を入れながら歩いていると、遠くでドアが開く音が響いた。
ガラガラっ
「センセイ、また来るね、」
甘ったるい声が聞こえ、中から女子生徒が出てきた。
長い髪をなびかせ、立花の方へ歩んでくる。
(あれ、確か隣のクラスの・・ )
すれ違った瞬間、女子生徒の頰はほんのり赤くなっていた。
フワッと爽やかな、柑橘系の匂いが一瞬香ったと思うと、女子生徒はそのまま去っていった。
この香り・・
遠くなっていった女子生徒の後ろ姿を見送り、先程女子生徒が出て来たドアを開ける。
「ちーす」
中では、白衣を来た男がタバコに火をつけようとしているところだった。
「あ?・・・立花か」
男は一瞬眉をひそめ、元どおりの表情に戻った。
「なに、タイミング悪かった?」
「いや、別に。
つーか今授業中だって分かってんのかお前。」
男は再度タバコに火をつけ、フーッと煙を吐いた。
そのセリフそのまま返したろか。
立花は側にあったデスクに寄りかかり、男の手元を指差す。
「タバコ」
「あ?」
「ココ禁煙じゃね?」
っつーか教室はどこも禁煙だろ。
てかどこに保健室でタバコ吸う養護教諭がいんだ。
「ま、気にすんな」
この、・・不良教師め。
なのにこいつは女子生徒から妙に人気がある。
この甘い、マスクのせいだろう。
養護教諭、恩田。
28歳、独身。
「恩ちゃんってさぁ」
話を聞いてんだか聞いてないんだか、恩田はプカプカ煙を燻らしている。
「・・好み分かりやすいよな」
「・・」
「ちょっと勝ち気でキレイなコ」
この男が手を出す女子生徒は、いつもこのタイプだ。
さっきすれ違ったコもそんな感じだった。
はたから見てると良く分かる。
恩田は何も言わず、立花を見ながら煙を吐いた。
「フー・・・」
「図星じゃね?
ま、いいや。・・ふあぁ、センセイちょっと
ベット貸して」
立花は大きなあくびをすると、白いシーツにゴロっと転がった。
あーサラリとしたシーツの感触が気持ちいい・・
柔らかい陽射しに照らされ、眠気が襲ってくる。
立花はうつ伏せになり、シーツに頬を埋め目を閉じた。
「ああ、ベットは貸してやるよ」
・・・・・ギシっ
「!?
センセ、何して・・」
背後に重みを感じ、後ろへ首をひねると、恩田がオレの上に跨ろうとしていた。
恩田はニヤニヤしながら、オレのシャツの裾に手を掛ける。
重っ、、、
ってどこに手ぇつっこんでんだっ..
「立花、お前さぁ、・・分かって言ってんの?」
「なにが・・。つか、やめろよ、今授業中
っ・・」
「勝ち気でキレイなコ?」
恩田はくっくっと笑いながら、立花のシャツのボタンを下から順に外していく。
「センセ、まじでやめっ」
「お前のことじゃん」
「ーーーーーーーー」
「図星?」
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