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部室1
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「ラスト3周っ、ピッ!」
「はあ、はあ、はあ」
立花は雲一つない青空の下、先週サボった罰として一人広い校庭を走らされていた。
授業後校庭10周とか、地獄、、、しぬ...
体罰じゃねぇ...?
立花は、額からポタポタ垂れる汗を手で拭う。
「しっかり腕を振れ!脚が上がってねぇぞ、立花!」
体育教師の木村は、仁王立ちで腕を組み、立花に怒号を浴びせる。
「チンタラ走ってんな!もう一周プラスすんぞ!」
ちっくしょう、キムのヤロウ・・・っ
どうにか10周走り終えた立花は、周りから目立たない木陰の下に倒れ込んだ。
「ゼエ、ゼエ、ゼエ」
情けねー、こんなヘロヘロになって...
立花は痛むお腹を押さえながら、荒い呼吸を繰り返す。
砂の音が聞こえ、さっきまで怒号を浴びせていた木村が近づいてくる。
寝転がっている立花の顔を覗き込み、ドスの効いた声で告げる。
「立花、
もうサボんじゃねぇぞ。分かったか?」
「はあ、はあ、はあ、分かっ、・・たっ」
立花は途切れ途切れに答えた。
こんなコトやらされんなら、授業出た方がマシだっ...。
マトモに会話の出来ない様子の立花に、木村は顔をしかめた。
「お前体力なさすぎじゃねぇ?部活出てんのか?」
幽霊部員ではあるが、立花はテニス部に所属している。
「前に、部活・・出たの、12月、」
「おい...」
そういえば、数カ月前に出たっきり部活に顔を出していない。
寒い中、屋外で練習なんてやってられねぇ。
「お前なぁ...テニスって顧問は恩田先生か...。ちゃんと行けよ」
呆れながら呟く木村を、立花は肩で息をしながら見上げる。
「キム、」
「殴られてぇのか?」
「げっ、・・センセー、喉、乾いた」
「あ?ほらよ」
木村は、立花が持ってきていたペットボトルを渡す。
「センセー、...飲まして」
「はあ?何言ってんだ、お前」
キムを少しからかってやろうと、ペットボトルを指差して言った。
「10周も走ったんだぜ、ご褒美くれても良くね?」
立花は、木村に見せるように自分の唇をワザとゆっくり舐めた。
「いだっ!」
木村にゴンっと殴られ、その拍子に立花は自分の舌をかんでしまう。
「罰に褒美があるわけねぇだろ」
「舌噛んだ....」
立花は木村に向かって、赤くなった舌を出す。
「冗談じゃねぇか、んな怒んなくたって..」
立花は木村からペットボトルを奪い、フタを開け口を付ける。
ゴクッゴクッゴクッ
「おっと...」
立花は唇から溢れてしまった水を、とっさに着ていたTシャツで拭く。それに伴ってお腹ーーーと下着のウエストゴムが見えるが立花は全く気にしない。
「センセー、もうこれで終わり?
オレ帰ってもいい?」
立花は額の汗を拭い、前髪をかきあげた。
「...ああ、ちゃんと次回から出ろよ。」
立花は起き上がろうと、酷使した足に力を入れた。
「...立花、」
グイッ
木村はおもむろに立花のアゴを掴み、体をかがめ顔を近づけた。
「ん...んんっ!!!」
何っ....! 痛ぇ!
突然の木村の行動で、立花は一瞬何が起きたか分からなかった。
この生温かい、柔らかい感触...
今、...キムに...噛みつかれてる......!?
分厚い唇に自分の口が覆われ、思いっきり唇を吸われる。
乱暴に掴まれたアゴが痛い。
「んんっ!」
何っ、、、
「っキム.....!!」
ドンっ
荒々しい口付けからどうにか逃れ、立花は怒鳴り木村の体を押しやった。
「一体何っ」
「ご褒美、だろ?」
木村は平然とした顔で答えた。
「あんなのっ!冗談に決まってんだろっ」
木村の胸をドカッと叩くと、また大きな手でアゴを掴まれ、グッと顔を上げさせられる。
「お前みたいのは、痛い目見ねぇと分かんねーからなぁ...」
低い声で呟くと、またガッと立花の口に被りつく。
「んんー!!」
木村の荒れた唇に、上唇も下唇も乱暴に吸われる。
「んんっ、・・はなせっ!」
「教師がっ、こんなコトしていいと思ってんのかよっ」
立花は、好きなように扱われて濡れた唇を手の甲で拭う。
「....誘ったのはお前だろ」
「っ!...ふざけんな!本気にすんなよっ」
「....だから、
お前は無防備なんだよ。忠告しただろ...」
木村は、立花の背中に触れ、つぅー・・と撫でた。
「っつ・・!」
「立花、隙見せてんなよ。
.....襲われんぞ」
立花の耳元で呟くと、木村は体を離した。
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