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金塚の中に出された精液を取り出すために、冴島がその後始末を強引に行い、そして何度も後孔の中に指を差し入れた。引っ掻くようにして中からあぶり出した白い体液は、金塚の想像以上の量にもなって、時たまゴポリと音を立てて中からあふれ出た。だが、一番困ったのはその量ではない。
冴島のしつこさだ。
執拗に中を抉るその指が動くたびに、金塚は堪えきれない小さな悲鳴を零した。
「…ひっ…あっ…んんっ」
「あんまり可愛い声出すと、俺もまたその気になりますよ。」
「ダ、ダメに決まってんだろ!」
「んー、でもそれって俺のせいなんですかね?」
「当たり前だっ!おまえがしつこく触るから…!」
「でも俺は金塚さんのためにやってるんですよ。なのにそんな声なんか出されたら、その気がなくたってやりたくなるってもんじゃないですか。」
冴島はそう言って形を持ち始めたペニスを金塚の体に擦り付けた。しかし、そこが形を変えつつあるのは冴島だけではない。金塚も後ろの刺激のせいで、随分前から硬く勃ちあがっていた。冴島はそれには気付いていて、あえて触れないでいたようだが、金塚の後孔に埋めていた手を引き抜くと、そこで得た自身が放った体液を持って金塚のモノを扱いた。
「あっ!んん!それやめろっ…ひあ!」
金塚は自慰行為をしたことがないわけではない。そこまで性欲が強くはないので、頻度こそ少ない方だが、それでも全くの無知というわけではない。なのだが、今まで自分でしてきたことが果たして自慰と呼べるのか。やっている行為自体は同じなのに、そう疑問に思うほど、冴島の手から与えられる快楽は凄まじかった。
「…気持ちよさそう」
「んん…っ」
よさそう、ではない。気持ちがいいのだ。
だが、それを素直には言ってやらない。
「…入れたら、怒りますよね」
金塚の体に擦り寄せていた体をさらに強く押し付けた。そこにはもう形を持ち始めた、などという可愛いものではなく、はっきりとした硬さで勃ち上がっていたものがあった。
「…当たり前だ…だから、一緒に入るのは嫌だって言っただろ…」
「まぁ、そうなんですけど、でもこうなっちゃったら我慢なんて出来ないですよ。」
「我慢をするのが大人なんですけど」
「じゃあ俺は大人じゃなくていいです」
「屁理屈を言うな」
「金塚さんがあまりにもエロいからいけないんです。」
「挙げ句の果てに俺のせいにするのか」
「事実です。」
随分な我がままぶりに金塚は抵抗する気力を失いつつあった。
そもそも、一緒にシャワーを浴びる事を許してしまった時から、後始末をするのを許してしまった時から、全部冴島に流されて失敗しているのだ。今更それをどうこう言っていても意味がない。
本当に嫌なら金塚も全力で拒否している。そうしなかったのは、金塚にも否定しきれないわずかな期待があるからだ。
冴島も漠然とその事には気付いていて、だから強引にでも誘ってくるのだろう。
心の底から嫌がっているのなら、冴島はちゃんと引くような気がする。
「もう…しつこいのはやだ。」
妥協案だ。
でも、それでも冴島はひどく喜んだ。
「努力します。」
その言葉を信じた結果、金塚はベッドから起き上がるのも難しい程に疲弊して、「努力するって言っただろ!」と冴島に抗議する事になるのだった。
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