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貴方とは違う!
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「……いやだな~アハハ、もう」
「疲れんだろ?そういうの」
「言っている意味が解りませんけど疲れませんよ?」
「これから先もアイツの前では
そうやっていくつもりか?」
「放っておいて下さいって。
それこそ先生には全く関係のない話でしょう」
「悠長に構えてると、そのうちトンビ
にでも持っていかれるだろうな」
「…………!」
それまでニコニコ応対していた俺は
先生の真顔での一言に怯んでしまった。
それでも被り直した笑顔で、
「別に誰と日野が引っ付こうと
俺が気にすることじゃありませんし」
そう取り繕ったけど先生には通じない。
「今さ、自分がどんな顔をして言ってるか鏡みてみたら?」
「いい加減にして下さい。
違うと言ってるんです、俺は」
普段なら絶対スルーできるのに
見透かしたような言い方に自分が抑えきれなかった。
「一緒にしないで下さい。
俺は日野の事そんな目で見てない」
だから何?
他人事だからって随分簡単に言ってくれるんですね。
そんなことくらい分かってる。
分かってるけどどうにもならない事って
沢山あるんですよ。
先生からしたら俺のことバカみたい
見えてるんでしょうが必死なんだ、
イチイチ口を出されたくない。
「あぁ、ハイハイ。
そういう時期あるよな」
先生はあくまで冷静だ。
それを大人な対応だと思える程
その時の俺には気持ちに余裕が無くて。
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