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メール交換
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「良かった、来て」
譜都先輩は事故にでもあったのかと思ったよ、
と肩をなでおろしている。
(良い人すぎますよ、キャプテン)
監督はどうでもいいけど
苦労性な先輩にだけでもせめて詫びくらいして欲しいよ。
全く。
あと残る問題として――
遅刻した上、そんな不遜な態度にうちの二名の傭兵達と揉めやしないかと
ヒヤヒヤしてたけど、そもそもその二人自体が普段から遅刻や同じ様な態度だから、
自身に絡んでこない限りは特に気にしないという特質がどうやら幸いしたようで、
試合も問題なく順調に運び俺は内心ホッとしていた。
このまま何も起こらず試合が終わってヤンキー達が帰ってくれれば良いと
願うばかりで、一応スコアブックをつけていたそんな時、
「へぇ、よく短時間でここまで調教したもんだ」
感心した口ぶりで監督は呟くのが聞こえた。
「調教って言い方は悪いですよ」
「そりゃ失敬。
なんにせよ、アイツが変えたんだろうな、
メンバーの事を考えて、いや~健気だねぇ」
健気って言葉、日常会話で初めて聞いた。
ちょっと肩入れし過ぎじゃないですかね。
「だいたい遅れてくるのに
連絡してこないとか、基本がなってませんよ」
「あ、言うの忘れてた。俺のとこにはメール来てた」
メール?
個人的にメアド交換してるって事?
「……そういう大事なことは、先に言ってくれませんか?
ふ、譜都キャプテン心配してたんですから」
何時の間に?
俺は聞いてない。
「あ、ゴメンゴメン。譜都にも言っとく」
今日以外にも連絡を取り合ってるとか?
そこまでお気に入りとはね。
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