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意識してよ
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「なぁ」
監督が腕組みをした格好で改めて俺を見下ろしてきた。
「俺の事、少しは意識しだしてるだろ?」
いきなり、からかうようにでは無く
まるで雰囲気が違う言い方にドキリとした。
「変な人だと最初から意識してますけど」
「それだけ?」
意味深な言い方は、随分自信あり気に
聞こえてくる。
「他に何があるって言うんです」
「勿論、そういうイミで。
俺がアイツとどうにかなるんじゃないかって焦った?」
「は?そんなこと思ってませんよ」
「……思ってよ。
俺のこと誰にも取られたくないって」
聞いたこともないくらい優しい声で
見たこともないくらい真剣な顔で
そんな事を言うとか……卑怯ですよ。
「ほ、絆されませんから」
「そう?時間の問題だと思うがなぁ。
キスとかしてみたら案外気持ちに気付くかもだけど。
ちょっと……してみる?」
「しません!大体こんなとこでするわけないでしょう!?」
「じゃ何処だったら良い?」
「!!!!」
違う、違う違う、絶対にいまのナシ!
変な誘導に引っ掛っただけでそんな事なにも考えてない!
「岩倉……顔、真っ赤。可愛いな」
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