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具体的すぎやしませんか?
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「……論点がズレています」
「あ、気付いた?
ままま、そこは置いといて」
「何処に置けば良いんでしょうね」
「もー細かいんだから」
「…………」
「嘘だって」
それにしてはいやに具体的だったんですけど。
もっと気楽にいけばいいのになぁと
笑う監督にその場は濁されてしまった。
いや、笑えませんよ、全然。
どういう意図でそんなことを持ち出したのか
分からないまま、その時抱いた気持ちは
わだかまりとして俺の心にくすぶってしまった。
昼一番の授業はまったりとしていて
あちらこちらでうたた寝している中、
俺は昨日監督から言われたことを考えていた。
「お前らの弁当の中身は睡眠薬入なのか?
もしそうならママに明日からは
少し量を減らすよう言っとけ」
俺がトシのことであんなに
監督に気を使ってるというのに、
ったく気を引く為になのかは知らないけど、
あそこまで言うかなフツー。
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