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廊下は走るな!あ、自宅だから良いのか……
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案内された離れになっている監督の部屋は
八畳二間で手前が畳の敷の書斎兼居間で
奥が寝室になっているようだ。
「どう?このケーキ美味いだろう?」
実際は甘党ではないので苦手なんだけど、
監督が美味そうに頬張っているのをみて
否定する気にはなれない。
「ええ、まぁ」
座卓を挟んで男二人ケーキを食すって
なかなかシュールな絵面だ。
それにしても……
今いる畳の部屋の方は壁一面の本棚に
これでもかというくらい本が詰め込まれていた。
「これ全部読んだんですか?」
「うん」
千冊は軽くある……よな?
古書に混じって囲碁系の本もかなりある。
これだけ読んでるってことは頭が良いのか、
ひょっとして良すぎて壊れちゃってるのか
どっちなんだろうかと悩み始めた頃、
ダダダダダダダダダダダ!!!!!!
物凄い勢いで廊下を
誰かが走ってくる音が聞こえた。
「夏以ちゃ~~ん。
あんな言い方して、ゴメンネ、怒ってる?」
スパーンと勢い良くふすまが開いたと同時に
飛び出してきた男の顔に
激しく見覚えがあるんだけど……
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