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ちょっと……大丈夫?
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「サッカー部の見学、ですか?」
「もっと考察しないと、
それじゃ簡単にアゲハマ取られるから」
……何言ってんだ?さっきから。
アゲハマ?揚げ足の言い違いか?
「投了?」
「とうりょう?」
「降参するって意味」
俺、絶対進路文系取るのよそう。
この人に習うとか想像するだけで嫌だ。
と、心で思いつつ
目の前の人物に笑顔で対応する。
「ええ、降参。
参った参ったって感じですよ」
「そう?じゃ仕方ないな」
心なしか嬉しそう。
しかも絶対この人負けず嫌いだ。
「へぇ、それは頼もしいですね」
無論、全く思っていない。
「時に、君マネージャーだろ?
此処の過去の戦歴とか見せて貰ったけど
勝率悪いな、すっごく。どう思う?」
「どう思うって言われましても」
一年で入部したての俺が
色々分析できる程このチームの事
理解してる訳じゃないし。
「ああ、マネージャーがそれじゃ……」
まるで俺が悪いから
チームが負けてるとでも
言いたげでカチンと来た。
「わーっ、先生って
さぞかし名のある選手だったんでしょうね。
全国に行きまくりだったんでしょう~
ポジションは何処だったんですか?」
口調は既に棒読みだけど
言い直す気も起こらない。
「囲碁部」
「―――はい?」
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