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TPO!!!
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「…………は?」
グランドに座ってお互い顔だけを
向けてる状態で先生は俺の反応を
みているようだったが、
俺の方は固まったまま意識が
別の次元に飛んでいたかもしれない。
それ程、突拍子もない発言に
俺は困惑していた。
神聖な高校のグランドで
こんな会話をしてるだなんて
誰が想像しよう。
離れた場所で野球部のカキーンと
金属バットの音が俺達の沈黙の間を
通り抜けて行った。
聞き違いだろうか?
いや、ハッキリ聞こえた。
“俺はゲイだ”って
――何で俺にわざわざ言ったんですか?
俺、生徒。
貴方は先生兼部活の顧問。
普通そんな大それた秘密
こうもアッサリ話しますか?
初対面、ですよ?先生と俺。
そっか!ひ、ひよっとして……
「あ、これマジ話な」
(……うっ)
打ち解けるための苦肉の策で
捨て身のジョークなんでしょう?
いや参りました、と言おうとした
俺の行動を読み念押ししてくるとは
思わなかった。
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