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束縛ーとわー
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ー悠斗
「ただいま」
「お帰り、はる兄と兄様!」
一人は寂しかったから、嬉しくて玄関まで走ると、
はる兄は辛そうに目をぎゅっと瞑っている兄様を横抱き、いわゆるお姫様抱っこしていた。
そして、そのまま兄様のお部屋に入っていく。
ドアが少し開いていたから、ちょっとだけ覗いて聞き耳をたてていると、
はる兄は凄く優しかった。
僕にはそんなに優しくしてくれないのに…
「とわくん、眠れそう? お兄ちゃんも一緒に居るから目、瞑ってみようか」
「…んー。 熱い、の。お兄ちゃん」
「はいはい。ちょっと待っててね、氷持って来るから」
「…やぁ、行かないで… 一緒寝る」
「もう、わがままだな」
はる兄は優しく兄様の頭を撫でて、そっとキスをする。
僕にするような、息が出来なくなるようなキスじゃなくて、
とっても優しいキス。
なんで?
なんで兄様なの?
なんで、僕じゃないの?
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