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「見せてー触らせてよーいーけーずー!」
「さ…っ!?……ってかごめん、ちょっと落ち着いて本当に、体制おかしいから」
一琉はソファに倒れる形のクレインに乗りかかり甘えた声でおねだりし顔を近づけてるのではたから見たら色々と誤解を受けそうだ
それに2人きりの部屋でこんなに密着されたら…相手が自分じゃなかったら大変なことになっているとクレインは恥ずかしいやらハラハラするやらで動揺を隠せない
なのに一琉はやっぱりわかってくれなくて唇に触れようとしてくる
「っ、あーもー……口開けるだけだからね…はいっ」
やけになって口を開けると一琉はキャッキャと喜んで口内を覗き込む……が、そこには想像した鋭い牙はなくて、毎朝見る自分の歯となんら変わらなくてあからさまにガッカリされた
クレインはだから見せたくなかったのにと口を閉じる
「歯並びいいんやね、歯も真っ白で綺麗や」
「……いいから退いて、ごめんねつまらなくて…」
一琉はすんなりとクレインの上から退いてクレインも体を起こす
微妙な空気になったのが申し訳なかったのかクレインは空気を変えるために話題を振った
「そういえば…星川君たくさん歯ブラシ買ってたね、頼まれてたの?」
「ううん、あれ全部僕の」
え?とクレインが首を傾げる
カゴには3つも入っていた、買い置きしたと言われたらそうかもしれないけど一琉が歯ブラシを買い置きするような性格には思えない
クレインが不思議がったので一琉はくすくすと笑った後で謎を解いてあげる
「僕の同室者の森田君なーおっちょこちょいなん、寝ぼけてよく僕の歯ブラシ使ってるんよ」
「は?」
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