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教室にはお喋りは無く書く音しか聞こえない
物を落とした時はそれが響く
Cクラスは授業にならないらしい
「あの…学級委員長」
「…なんですか?」
「Cクラスに出入りしてるって本当ですか…?」
「…余計な心配は無用ですちゃんと理事長からも校長からも教頭からも取ってます」
「そ、そうでしたか…すみません」
皆チラっと見ただけで勉強を再開してる
許可を取ってるのは本当だけど取ってるのは理事長であるお父さんだけ
お父さんが話し通しておいたって言ってたから大丈夫とは思う
「学級委員長ここ分かりますか?」
「ここは難しいですよね」
説明をしていると声が響く
やっぱりつまらない
そこでチャイムが鳴り先生が来る
「授業を始めます」
授業が始まり先生が進めていく
「…〜であり…〜で」
ここはお父さんから習っている為分かっている
「では、槙君解いて」
「はい」
黒板に書かれた複雑な式
「ここで分からない人に分かりやすく教えます」
「助かりますわ」
僕が説明していくと皆感心したように進めていく
「これで終わりです」
「有難うございます。では、チャイムがなるまで後1分10秒復習をしててください」
そこから書く音がする
先生は黒板に付いているスイッチを押してた
それは自動的に消されていく機械
「チャイムが鳴ったわねでは終わります」
消す時間があれば勉強をする時間にあてろの事だった
居づらい教室から出てCクラスに向かう
「おはようございます学級委員長」
「おはようございます」
ここの学校には宮崎さんが言ってた通りAクラス、Bクラス、Cクラスがある
Aクラスはテストで高得点は当たり前勉強ばかりのクラス
「槙さんこのプリントの問題なんですが…」
「それはここの式を使って下さい」
Bクラスはテストでまぁまぁいい点を取る普通のクラス
Cクラスは授業にならないダメなクラスと言われている
Cクラスの子はいい子ばかりなのに…
「皆〜」
ドアを開けるとこっち睨みつけるCクラスの人達!
「よぉ、宏!」
「おはよう!」
でも、僕と分かるとにこっと笑って声をかけてくれる
「おはよう宏これ作ってきたんだ食べろよ!」
「ほんと!?椅子借りていい?」
「俺の使えよ!」
「ありがとう!」
口に入れるとふわっと広がる甘い味
後味はすっきりしてて美味しい
「ふわぁ〜!すごく甘いのにしつこく無くて美味しい!」
「ほんとか!?」
「でもちょっと苦味が強すぎるかな…」
「あ〜俺、甘党じゃねぇからな」
「あれ?僕甘党なのかな?」
「甘党なんだろ」
奥からタバコを吸っていた五十嵐君が出てきた
「五十嵐君おはよう!」
「はよ」
「あ…僕戻らなきゃ…皆、授業真面目に受けなきゃダメだよ〜」
「おう」
少し微笑んでくれる五十嵐君
「また、遊びに来るね」
笑顔で皆に手を降る
皆は大袈裟に手を降ってくれる
優しい人達
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