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教室に戻ると痛いほど浴びる視線
僕は黙って席につき勉強を始める
その間も見続けられている
「…何」
声を発すれば皆下を向く
僕は諦めて勉強に取り組む
「…学級委員長」
「なんですか?」
「尋ねてもよろしいですか?その…さっきの放送…」
「勿論、Cクラスの教師が足りておらず僕が教師の手助けをするだけです」
「そうでしたか…答えて頂きありがとう御座います」
「いえ」
皆納得したように勉強を再開する
「学級委員長一つ置き聞きたいことがあります」
「なんですか?」
「先程の話では学級委員長はこのクラスに来ないとゆう事なんでしょうか」
「いえ、授業は受けたいので」
「両立は厳しいかと」
「いえ、大丈夫です」
「そうですか…ありがとう御座います」
僕が今、学級委員長を辞退するとさっき手をあげた男の子に権利が渡る
きっと僕の事を欲は思ってないだろうから辞退するか教師を譲るかどっちかにして欲しいんだろう
どちらにしろ自分の評価が上がる
「いえ」
このクラスは僕にあってると思ってたけど…
元々無口な影の薄い僕には勉強しか無かった
お父さんからこの話を聞いた時僕の居場所が出来ると思ったのに…
「学級委員長号令を」
いつの間にかチャイムが鳴り先生が来ていた
「起立」
ここは蹴り落とし合う事しか出来ない戦場
チームワークなんて物は無く個人で戦って行かないといかない
「着席」
虚しいクラスとしか思えない
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