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「ハァ…ハァ…ハァ…」
僕がなんでこんなに息が切れているかとゆうと―…
―数分前―
「ここのお花ももうすぐ満開か…」
僕は流石に教室には居づらいためぷーちゃんのもとに向かっていた
その通り道の花壇の花を眺めていた
「あれ…?」
花を眺めていると見覚えのある後ろ姿
「あ、いがr…」
声をかけようとしたその時隣に綺麗な男の人がいる事も分かった
確か一年生のBクラスの子だった筈
「好きなんだね五十嵐君も」
その子が微笑むと五十嵐君も微笑む
見たくなくてその場を離れた
「ハァ…ハァ…ハァ…」
でも、花壇からぷーちゃんの所へは遠く
今に至る
「…ぷーちゃん…」
ドアの鍵が閉まってた
「あー…早すぎた…」
腕時計を見るとまだ宮崎さんが来ていない時間だった
「流石に寝てるよね…」
邪魔にならないように上着を脱いでその上に寝転んだ
「あー…久し振り〜」
空を見ると雲一つ無い青空だった
「お兄ちゃん…元気かなぁ…」
今日の学校終わりに手紙を書くことを決めその内容を考えた
「んー…何がいいかな」
拝啓兄上?
「…硬いな…」
お兄ちゃんへ?
「…何書こうかな…」
スマホを取り出してメモアプリを開く
『お兄ちゃんへ
結婚おめでとう
結婚式は欠席で丸つけちゃってるから
行けないけど写真待ってます
アメリカは遠すぎます
お嫁さんの事幸せにして下さい
僕よりもずっとずーっと愛を注いであげてね』
…知ったかぶり?
手紙…断念しようかな…
「なんばしよっとね」
「わっ!宮崎さん!」
「朝、早かね〜」
「そう?早くに目が覚めちゃって…」
「ぷーちゃん今、出しちゃるけん待っちょき」
「はーい」
「プー」
「ぷーちゃんおはよう」
「あ、そうやん、お兄ちゃん結婚すっちゃろ?行くと?」
「ううん学校休めないし休むとしたらCクラスの先生他に頼まなきゃ行けなくなる」
「問題の大かもんね」
「うん、僕一人なら行ってたかも」
「それなら俺が引き受けますよ」
後ろを向くとさっき花壇で五十嵐君と話してた男の子だった
「僕Cクラスの子達大好きなんで」
「槙、兄貴の結婚式何だろ?行ってきたら」
五十嵐君は僕が邪魔なのかな…
っていけないいけない!
ダメじゃないか僕!
人の悪口言って!
「じゃあ…頼みます」
宮崎さんに頼んで長期休暇届けを貰う
「宮崎さんも来ればいいのに…」
「ぷーちゃんがおるけん行けんし他の奴は信用出来ん」
「流石、宮崎さん」
理由もしっかり書いて職員室に届けを出す
「ほぉ…お兄さんが結婚…分かった。だが、成績はその分アップさせて来いよ」
「分かっています」
期待されているのがひしひしと伝わってくる
「立ち入り禁止だ!!!」
管理人室に戻って来ると宮崎さんの怒鳴る声が聞こえた
「どうしたんですか」
「プー!」
「わっ!ぷーちゃん!」
ぷーちゃんが飛んできて抱っこをする
「五十嵐!お前は絶対そいつを連れて来るな!分かったな!」
「はぁ!?こいつのどこが悪いんだよ!」
「喧嘩は辞めて!」
「槙!お前はどっちの味方を持つ!」
「どっちも持たない!喧嘩するのは良くないよ…ねっ?」
ぷーちゃんも心配そうだ
「チッ…行くぞ」
「うん…」
腕を引かれて去っていく五十嵐君と男の子
「宮崎さんそんなに怒鳴っちゃだめじゃない」
宮崎さんの隣に座りぷーちゃんを撫でる
「すまん…ちょっとカッとなって…」
「大丈夫だよ」
そこからは他愛の無い話をしてチャイムが鳴るのを待った
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