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「宮崎さん」
「どげんした?」
「僕のお兄ちゃんって昔はどんな人だった?」
「何でも出来る良い子やったな〜でも、ある日からやったな変わったんわ」
「ある日って…?」
「わしにはなんでん話してくれてんやけん知っとるんやけど事件のあったんやてね?」
「………その後聞いた?」
「んや、あんまりにも辛そうやったけん聞かんかったんよ」
「………僕ね?」
「無理せんとええんよ」
「ううん宮崎さんだし良いかなって」
「じゃあお茶淹れるけんおいで」
「はーい」
引き戸を開けると一気に暖かい空気に包まれる
「暖か~」
「お菓子食べるね」
「うん」
椅子に座るとお茶とお菓子が出てくる
「頂きます」
「はいどうぞ」
一口、口に入れると甘さと程よい酸味が広がる
「美味しい」
「花が飛んどんのが見えちょる」
笑いながらお茶を啜ってる宮崎さん
「宮崎さん…聞いてくれる?」
「いつでも良かよ」
「…僕ね」
するといきなりドアが乱暴に開いた
「お兄ちゃん!」
息を切らしたお兄ちゃんが立ってた
「良かった…俺スマホ忘れたから手こずったけど宮崎さんの所にいたのか」
「どうかしたの?」
「授業始まるのに来ないからまた連れて行かれたかと…」
「心配かけてごめんなさい…」
「大丈夫だよ良かった…」
抱きしめられて安心する
「雅斗、落ち着かんね」
「宮崎さん弟がお世話になって…」
「ええんよ」
にこっと笑う宮崎さん
「また寄らしてもらいます」
「楽しみに待っとく」
「さ、遅刻するよ」
「ちょっと待ってね」
「雅斗、また戻ってきたんか」
「二度と戻りたくなかったけどね可愛い弟が居るし心配だからさ」
「今は、昔よりは良くなってるCクラスの子も仲いいし」
「五十嵐は認めたくないが良い奴ですしね」
「珍しかね」
「自分でもびっくりです」
「そういえば結婚式招待ありがとうな」
「来て欲しかったです」
「ぷぅが居るから簡単には行けんのよ」
「ぷぅは俺の事忘れてるだろうな」
「また来りゃあ」
「さて、宏食えたか?」
「美味しかった」
「その笑顔見れたら良かったわ」
「ほら行くよ」
「うん!」
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