アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
52五十嵐side訂正後
-
「なんなんだよ…!」
俺は近くの物を投げた
俺は冷静な判断が出来ずにいた
「クソ…!」
ソファに座って天井を見る
「…嫌われたな…」
泣かしてしまって挙句に会わない宣言までされた
昔はそんなの気にせずだったのに
「落ち込んでても埒があかねぇ」
家に行って話させてもらう
それがだめなら何回でも行ってやる
身支度をすませドアを開ける
「どっかおでかけか?くそ餓鬼」
「…龍ちゃん…」
「てめぇ…一発殴らせろ」
「…なぁ…」
「んだよ」
「今、龍ちゃんに殴られたら仲直りできるか…?」
前がどんどんぼやけていく
「そしたら前に戻れるか…?」
頬に涙が流れたのもすぐに気づいた
「もう2度と会いたくないって言われたら俺はどうしたらいい…?」
俺が間違ってたんだ
それは認める
だから…もう一度…会いたい…
「めんどくせぇ男が泣くんじゃねぇよ」
頭を叩かれても下を向くことしかできない
「…ついさっきまで宏と話してた」
顔を上げるとしっかり俺の顔を見て真面目な顔で話している龍ちゃんがいた
「…泣いてた」
「…やっぱり」
「おいこら、下向くんじゃねぇぶっとばすぞ」
顔を見上げ龍ちゃんの顔を見る
「お前に嫌われたって何回も言っててな」
「…」
「あいつには過去を聞くなと言ったはずだ。何を焦ったか知らねぇが、また今度聞いて泣かせたりしたらただじゃおかねぇからな」
「…宏に会ってくる」
「…しくるなよ」
頭を乱暴に撫でられて懐かしく思う
「…いつもサンキューな…」
「気持ち悪ぃ…」
そう言いながらも嬉しそうだった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
52 / 70