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「このクラスに同率満点が出た」
一斉に僕の方に視線が集まる
「そ、お前ら察しいいな俺の可愛い弟と可愛くなーい五十嵐だ」
「お前に可愛がられるとか鳥肌立つわ」
「お前なんかの事を可愛がるかよ」
「それなら先生向いてねぇんじゃねぇの?」
「お、ま、え、に、は!向いてないかもな」
「いや、皆にだろうが」
「先生!槙君が拗ねかけています!」
「宏ごめんよおいで!」
「いいから進めよう?」
「…じゃあ、委員長は二人で決めてくれ」
「俺委員長ってガラじゃねぇし副でいいわ」
「そう?じゃあいつも守ってもらってる分頑張るね!」
「おう」
「決まったみたいだなじゃあ他にも決めていくぞ~」
「なぁ、宏」
「ん?」
「委員長ってなにすんの」
「まぁ、集まったりしなきゃいけないけど…」
「…これじゃ無理だな」
「あはは…」
「じゃあ、委員長二人出てきて決めろ~」
「はい」
席を立ち威吹の手を持つ
「あ…ご、ごめん!いつもの癖で…」
顔が赤い
やっちゃった~!
「そんなに繋ぎたかったのか?」
笑いながら手をつないでくれる
「おい、馬鹿っぷる早く出て来い」
「はいはーい」
「やめろ。その返事」
「じゃあ、決めていきます」
「近すぎ」
引っ張られてよろめいた所を抱きしめられる
「もう!話が進まないよ~!」
「俺が進めるからいいよ」
「もう!」
抱きしめられた形で進めていく
なんなんだろう…恥ずかしい…
「じゃ、決まりだな」
「お疲れ前ではあんまいちゃつくなよ」
「あーい」
「辞めろその返事」
「は、離して?」
「抱きしめて?」
「言ってないよ!?」
「冗談だって」
「もう、びっくりしちゃった」
席についてあきらめ気味の先生の話を聞く
「じゃあ、終わりな号令はだるいからやらない」
教室から出ていこうとしているお兄ちゃんを呼び止める
「ん?どうした?」
「さっき出来なかったからぎゅー!ってしていい?」
「勿論!」
即答で答えてくれて抱き着く
「あ、そうだ宏」
「はい?」
「今日嫁さんと一緒に帰るから」
耳元で言われて嬉しくなる
「本当!?楽しみにしてる!」
「じゃあ、お兄ちゃん行かなきゃな」
「…そっか」
「そんな寂しそうな顔しないで!また戻ってくるから!」
「うん!」
お兄ちゃんが教室を出た後五十嵐君もトイレに行くとかで出ていった
暇になっちゃうな~…
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