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連れてこられたのは屋上だった
「俺ここでよくサボんだわ」
「お兄ちゃんに怒られるよ…」
「…それは置いといて」
「えぇ…」
少しおかしくて笑ってしまった
「やっと笑ったな」
いつもの微笑む様な笑顔も好きだけど無邪気に笑う威吹もかっこいいな〜…
「俺は話を聞かなくてもいいよそれでも宏が俺を頼ってくれるなら聞く」
「…あのね…入学式の時…兄貴と付き合ってたろうって言われて…顔がそっくりだからすぐに分かった…」僕が不安がらないように俺の目を見てちゃんと手も繋いでくれていた
「それで…今仲のいい男がいるよね?って聞かれて僕はホモですってバラしていいのかな?って言われた…」
僕が不安がらないように俺の目を見てちゃんと手も繋いでくれていた
「それで…キスされちゃって…怖くて…」
「上向いて」
「え…んっ…!」
上を向いた途端キスをされた
「消毒」
「え?え?」
いまいちついて行けてない僕に微笑んで頭を撫でてくれる
「ホモでも気にしねぇよ俺は」
「…ほんと…?」
「あー…!」
いきなり叫ばれてびっくりする
「今からいうことに拒否権無しな」
「え?」
「俺と…」
「うん?」
小首を傾げているとドアが乱暴に開いた
抱えられて体が浮く
「宏!!!」
「お兄ちゃん!?」
「俺が派手に誘拐したからな…」
目線を逸らしながら話してくれる
「五十嵐来い!!!」
「お兄ちゃんに待って!」
「宏俺ら絶対喧嘩しねぇからここで待ってろ」
「で…でも…!」
今一人にされるのはあの後輩を思い出しそうで怖かった…
必死に抱きついて行かないようにする
「…宏?」
「…行かないで…」
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