アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
64(中学時代)
-
まぶたが炎症を起こして片目が開かなくなった翌日
勉強をしていてもやっぱりしにくい
あいつらは懲りずにいじめてくる
「お前らまたやってんなぁ?」
「「げっ」」
そして懲りずに先輩が助けてくれる
最初はほっといてくれても構わなかった
でも、ある気持ちが芽生えた
『好き』
でも男同士だし…
先輩も好きな人がいると言っていた
「…ろ…」
僕が女の子だったらなぁ…
「宏~?」
「え…あぁ、先輩ですか。」
隣の人の椅子を使って僕に大接近していた
「何俺じゃ不満?」
「いえ、距離近いですね」
冷静を装うが内心バクバク
ふと先輩から女の人のにおいがした
「…」
「ん?」
「…それ…」
それは先輩が香水をふっていたからだった
「いや、俺くさいかなって」
「それの方がくさいですね。失礼します。」
俺は勉強道具を持って図書室へ
あれはだめだ...
でもそろそろ片目も見えてきた
「潮時だな」
そんな事をぼそっと呟いた
図書室に向かうとすっかり顔なじみになった図書委員と挨拶をする
「やぁ」
「あれ…昨日も出てたよね」
「うん~今日の当番休んでるからさ」
「そうか…僕がしたら怒られちゃうかな…」
「いいんじゃない?真面目君だしおいでよ」
「そうしようかな」
くすっと笑ってカウンターに向かう
「いやぁ~良かった~宏が来て」
「ヤンキーなのに変なとこ気を使うよね」
「だろ?だから疲れるわ~」
「ふふっ」
「てめっ!笑ってんじゃねぇ!」
「ごめんってば」
笑いながら隣からの攻撃をよけているとドアが開いた
「あれ?ここにいたんだ」
「…先輩」
「やぁ、ちゃんとやってる?」
「馬鹿にしてんじゃねぇぞ!」
「馬鹿にしてないしここは私語禁止じゃないの?」
「いいんだよ誰もいねぇから」
あ…好きなんだ…
先輩とヤンキー君の表情を見るとすぐに分かった
そっか…
「じゃあ、ヤンキー君僕はもう行くね?」
「てめぇ…俺に変なあだ名つけんじゃえねぇよ!」
「ふふっごめんね?」
僕は図書室から出て教室に向かった
そこで僕はペンを忘れた事に気づき図書室に戻った
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
64 / 70