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67(中学時代)
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「あ、あの…先輩?」
「ん~?なぁに?」
「そろそろ…外に行きたいなって…」
「行かなくていいよ。」
さっきまで優しかった先輩の視線は氷のように冷たくなった
「…君を悪い奴から守るためだから我慢出来るよね?」
「…はい」
「いい子だね」
さっきの表情とは打って変わって優しい笑顔を見せてくれる
この部屋にいろと言われて何日経っただろう
「あの…僕の荷物は…」
「…居るの?」
「い…いらないです…」
「だよね!」
そろそろ夜ご飯を作ると言われて先輩が立った瞬間ドアが飛んだ
「お兄ちゃん!?」
「…。」
「あ~あ。器物損壊罪で訴えるよ?」
「こちとら大切な弟、誘拐されてんだよ。」
「誘拐だなんて人聞き悪いな~」
「宏帰んぞ。」
「雅斗は分かってないな~僕は守ってあげていただけだよ?」
「はっ!どうだか主犯はお前の癖に。」
「え?」
「ちょっと。言い掛かりは良くないよ?」
「情報は集まってんだよ。動かぬ証拠もある。」
「へぇ?それは見たいね~」
「…見た後に俺の消そうって作戦か」
「そんな事はしないよ~」
「悪いがお前の手下はみ~んなやっつけてる。」
「…あっそ」
「宏おいで!」
お兄ちゃんの元へ行こうとすると腕を引っ張られる
「動くな!こいつどうなってもいいの?」
「先輩!?」
「あ~あ。君とはうまく行く予定だったのに~残念~」
「ど、どうゆう…」
「そうだよ今までのいじめの主犯はこの僕中々の演技力だったろ?」
「なんでこんな事を!」
「好きだからさ?」
「酷いですよ!」
「うっるさいな~」
お腹に衝撃が走ってお兄ちゃんの叫ぶ声を最後に何も聞こえなくなった
次に目が覚めた時は病院だった
「え?」
「宏…?」
「お兄ちゃん?」
「良かった…」
「僕…」
「ちょっと待ってろお前は検査をして何もなければ家に帰ろうな」
「う…うん…」
僕は検査を受けて異常なしと言われてその日に退院をした
その後家に帰りお父さんとお母さんに力いっぱい抱きしめられた
「えっ!?1年!?」
「そう。この一年生きた心地がしなかったんだからな?」
「ごめんなさい…」
「まぁ、お前が悪いわけじゃないが今回ばかりは仕方がない」
「あの先輩どうなるの?」
「あの学校から追及してやった」
「…追い出したの!?」
「そうゆう事。今日は寝れるか?一緒に寝ようか」
「…うん」
久しぶりの家に久しぶりの家のお風呂に久しぶりのメイドさんのご飯に久しぶりの自分の部屋のベットに久しぶりのお兄ちゃんのにおい
「…おやすみなさい」
「おやすみ」
僕は久しぶりに快眠が出来た
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