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2016年12月24日 (1)
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それは唐突だった
匡灯と出会って過ごす初めてのイヴと言う日
この日は恋人達がお互い過ごす行事らしく辺りは夜なのに真昼の如く辺りが明るい
馴れない場所で二人で散策してたのだが匡灯とはぐれてしまい慌てて辺りを見渡す
どこをみても匡灯がいなくて柄にもなく泣きたくなる
知らない場所ではぐれた心細さと匡灯がいない寂しさ
回りは幸せそうなカップルの男女が仲睦まじく過ごす
[匡灯、どこ?匡灯]
一人ぼっちで誰にも見えず声も出せずにいた自分の後ろでザクッと砂を踏む音に振り返る
そこには先程から探していた匡灯がいた
だけど自分は近づかずにいた
確かに見た目は匡灯なのだ
でも違う、彼はこちらを見ていたが声をかけずにいる彼を見て本能的に違うのだと自分の心は叫んでいた
自分の勘は正しかったようだ
彼は己に声をかけるがそれは自分であるようで全く違う誰かの名前であったのだから
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