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君のためだから
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まふまふside
僕は少し経ってから暖かい飲み物を買って
病室に戻った
ま「そらるさん…飲み物買ってきましたよ」
そらるさんはベッドの上でぐったりしていた
目の周りは赤く腫れていて
泣いていたのがすぐ分かる
そ「…うん。」
ま「大丈夫ですか?体の調子はどうですか?」
そ「大丈夫…。まふ、ごめん」
そらるさんはゆっくりと起き上がり
目に涙を浮かべていた
ま「そらるさん、泣かないで…」
そ「だって…俺…」
そらるさんはまた泣き出した
そ「俺…俺たちの夢だった…武道館でのライブ…」
ま「そらるさん……」
そ「俺のせいでライブが………ごめん」
そらるさん…そらるさんのせいじゃない
ま「…そらるさんは覚えていますか?」
そ「…え?」
ま「After the Rain結成した時、そらるさんはこう言ったんですよ。
『お前が辛くなった時は俺が代わりに歌う。だから、俺が辛くなった時は代わりにお前が歌って』
って」
そ「あ…」
ま「そらるさん、僕はこの言葉を忘れません」
ま「そらるさんが辛くなったら僕が歌うんです。…だって…それが……そらるさんとの…約束ですから」
僕の目に涙が溢れてきて
視界がぼやける
そ「まふ…ありがとう。俺、手術受けるよ」
ま「本当ですか!?」
そ「うん。だから俺の分まで頑張って歌って欲しい」
ま「もちろんです!必ず…僕は…いや僕達は…最高のライブにしますから!」
そ「だな」
先生「いい話だねぇ」
そう言って先ほどのお医者さんが歩いてきた
そ「勝手に盗み聞きしてんじゃねーよ先生」
先生「まぁまぁいいじゃないか!」
そ「よくねーよ!」
先生「と、それよりまふくん、先ほどはごめんね」
ま「あ!いえ…あのそらるさんとどういう関係で…?」
先生「あぁ、昔そらる君の担当をさせていただきました相澤と申します」
相澤先生が丁寧に説明してくれた
ま「そうだったんですね!」
そ「まぁつい最近会ったよな」
先生「まぁそうだね」
そ「まふ、気をつけろよ、こいつはヤブ医者だ」
ま「えぇ!?」
先生「まふ君、そんな事ないよ〜、ちゃんとした医者だからね〜」
ま「あ!そうなんですね!良かったです!笑」
先生「そらる君?そんな事言ってたらまふ君に中学校の時の事話しちゃうぞ〜」
そ「ちょ!おい!やめろ!」
先生「まふ君?中学校の頃のそらる君はね〜」
そ「おいこら!」
先生「へへ笑別にいいじゃないか!」
そ「ダメだ!馬鹿!」
ま「へへへ笑」
今はそらるさんの体調も落ち着いていて
良かったです!
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