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君のためだから
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まふまふside
そらるさん…やっぱり元気無いな…
でも5月に手術ならライブいけるかな…
僕…そらるさんとステージに立ちたいよ
マネージャー「まふまふさん?」
ま「あ!はい!ごめんなさい…」
マネ「大丈夫ですよ。そらるさんの事で気になっているのですか?」
ま「…はい」
マネ「そらるさん、元気になってくれると良いですね」
ま「はい」
マネ「話を戻しますけど…今回のステージは…」
やばい…全然話が入ってこない…
マネ「まふまふさん、やっぱりやめましょう」
ま「あ!ごめんなさい!次はちゃんと話聞きます!ごめんなさい!」
マネージャーさんの顔は悲しそうだった
マネ「いえ…私もそらるさんが気になって全然話が出来ません…。」
マネージャーさんも気にしてるんだ…
マネ「あの…もし良ければ…そらるさんの病室で一緒に決めるのはどうですか?」
ま「え!?いいんですか?」
マネ「はい、私の方からそらるさんには連絡させていただきますね」
ま「はい!ありがとうございます!」
そらるさんと一緒に決めれるんだ…
マネ「なら今日はもうお帰りになって宜しいですよ」
ま「あ、はい。ありがとうございます」
マネ「いえ、お疲れ様でした」
ま「お疲れ様でした」
そらるさん…大丈夫かな
また病院に戻ろうかな…
でもさっきもしんどそうだったから
行かない方が良いかな…
もう今日は帰ろう
ライン
ん?なんだろう…
あ、お姉ちゃんだ
姉「まふ〜元気?」
ま「うん、元気だよ」
姉「そらるさんの話聞いたよ」
ま「そっか」
姉「今度お見舞いに行かせてもらっても良いかな」
ま「そらるさんがいいよって言ったらね」
姉「うん、よろしく言っておいて」
ま「うん、分かったよ」
お姉ちゃんお見舞いに行くのか…
そらるさん…いいよって言ってくれるかな
それより今日は帰ろ!
ガタンゴトンガタンゴトン
青い空がオレンジ色に染まる頃
僕は
ひとけのない電車に
揺られていた
?「気づけば 君はそばに居た 強がりで真っ直ぐで可愛い人」
え!?そらるさんの声!
あ…音楽か……
僕のイヤホンからはそらるさんの
「ビー玉の中の宇宙」が流れていた
そらるさん…またこんなふうに歌えますか?
またこの歌声を聞かせてくれますか?
また…この歌声で……みんなを幸せに……
僕の目に涙が溢れてきて視界がぼやける
ま「…そらるさん……」
?「なに?呼んだ?」
ま「え?!」
後ろを振り向いたら
そこにはluzくんがいた
ま「あ…るすくんだったんだね…」
る「驚かせてごめんね?」
ま「も…もう!るすくんは声真似上手すぎだよ!」
僕は涙を隠すためにとっさに下を向いた
るすくんが僕の頬をなでる
る「そっか…」
ま「…うん」
る「まふ君、そらるさんの事心配なんでしょ?」
ま「…るす君にはなんでもおみとうしだなぁ、へへっ」
僕は無理にでも笑って見せた
る「別に無理しなくていいよ、本当は僕だって心配だから…」
るす君も心配なんだ…
ま「そっか…」
る「みんなも心配してるんだよ」
僕はまた泣き出した
ま「そらるさんの馬鹿…みんなを心配させて……」
る「まふ君…」
るす君は僕が泣き止むまで背中をトントンしてくれた
その手はとても温かかった
る「もう大丈夫?」
ま「…うん」
る「ほら、駅着いたよ」
いつの間にか駅に着いていた
ま「るすくん、ありがとう!」
僕の目は腫れていたけれど
僕の顔には笑顔があった
る「うん!まふ君、無理しちゃだめだからね」
ま「うん!」
僕はそらるさんの家に戻ってきた
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