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君のためだから
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そらるside
俺…何してるんだろ
まふばっかり困らせて…
本当に馬鹿だ
ズキンッ
あれ…何か痛みが違う……
ズキンッ
胸が…苦しい
コンコン
今はもう9時なのに誰だろ
そ「はい」
先生「ハロー」
そ「どうしたの先生、もう仕事終わったんじゃ」
先生「最後に君の様子を見に来ただけだよ」
そ「そっか…先生、話聞いてほしいんだけど」
俺は俯きながらいった
俺は今この気持ちが何なのか、まふに抱いている気持ちが何なのかをハッキリさせたかった
先「ん?どうした?」
そ「…恋ってした事ある?」
先「そりゃぁね」
先生にもあるんだ…
そ「なら…恋って何?」
先「相手の事が気になって気になって、胸が苦しくて…その人の一番が一番で、どんな時も傍にいたい」
そ「…」
俺はそうなのかもしれない
俺は男の人に恋をしてしまったかもしれない
先「でもな、恋ってのは苦しんで苦しんでやっと掴めるものなんだ。だからこそ、みんな精一杯恋してるんだよ」
そ「…そっか」
先「例え同性だったとしてもな」
俺の目がハッキリと開いた
そ「…先生?」
俺は先生の顔を見つめた
先生「同性愛だったとしても、それでも恋なんだ。今の恋を大切にしろ」
先生は胸ポケットからだした1つの石を俺に渡した
この石は何故か暖かい感じがした
そ「先生…何これ」
その石はとても深い青色をしていて
少し透き通っている
先「俺のお守り、お前にやるよ」
そ「え…でも」
先「今度の手術、頑張ろうな」
そ「…うん」
コツコツ…
先生が病室から出ていった
何故かこの石は宝石みたいで
まるで宇宙みたい
これを見てると、宇宙の中に1人
ぽつんと俺が立っているみたい
もしも…俺が一人になったら
まふは助けてくれるかな…
そ「あ」
またまふの顔が思い浮かぶ
やっぱり、俺はまふが好きなんだ…
そっか…
まふは…どうなんだろ
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