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君のためだから
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そらるside
ズキン…
ズキン…
ズキン…
そ「ハァ…ハァ…」
やばい、胸が痛い
そろそろ寿命なのか…?
そ「せん…せ……」
?「久しぶりだね!」
そ「え…またここに」
?「そ、僕はこっちだよ」
そ「はぁ…また寿命縮まっちゃった?」
?「ううん、まぁあと3週間だけどね」
黒い布に包まれたヤツはニコニコしながら
話しかける
?「ねぇ、君、どうするつもりなの?」
奴がいきなり真剣に話しかけてきた
そ「どういう意味?」
?「自覚してよ。君、死ぬんだからさ」
そ「でも手術で助か」
?「自覚してってば。君は死ぬんだ。」
そ「は!?勝手に決めてんじゃ…」
?「これ以上は話せない。君はパートナーをどうするの」
そ「アイツは……」
?「君のことだから、幸せになって欲しいとか、俺のことなんか忘れるだろとか言うんでしょ?」
そ「…」
?「図星なんだね。君のことなんか誰も忘れない。記憶にずっと残る。だからこそ、悲しい別れは辞めようよ」
そ「…そっか」
?「相方さん、君の事大好きだからね。あと3週間、ずっと一緒にいて上げね。それじゃバイバイ」
そ「おい!」
?「…きて……おき………おきて!」
うるさい…うるさい…うるさい
頭に響く…高い声…
そ「ん…」
起きようとした時、体が重くて起き上がれなかった
目を開けるとそこには茶色の髪の毛をして
綺麗に透き通った目に
涙が溜まっていた
まふがいた。
ま「そらるさん!」
そ「まふ……」
俺が起き上がろうとしても
体は言う事を聞かなかった
ま「そらるさん、寝ててください。」
そ「…うん」
ま「そらるさん…黙って聞いてくださいね」
まふはすこし悲しそうな顔の顔を見つめた
ま「手術が明日に決まったそうです。今そらるさんの体は大変危険な状態で、あのお医者様が応急で来てくれるそうです。」
そ「そっか…」
ま「その手術………成功する可能性が10%だそうです…」
まふは泣いた
大きな声で
大粒の涙を流しながら
そ「そっか…大丈夫だよ、まふ」
俺はまふの頬を撫でた
ま「そ…らるさん……」
そ「こんなに可愛い子置いて行けないから」
俺はまふの腕を引っ張って
額にキスをした
そ「でも…俺は本当に死ぬかもしれない」
ま「そらるさん…」
そ「だからこそ、今のうちに歌わないとな」
ま「僕…お手伝いしますよ!何でもします!」
そ「そっか…まずはコラボ歌わないとね」
ま「ですね」
まふの顔にはすこしの微笑みがあった
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