アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
仲直りの花は…
-
そらるside
はぁ…めんどくさい
今日は録音とmixと打ち合わせがあり
とにかく疲れた
のに。
家にまふがいる。
そして今日はやけに甘えてくる。
ま「そらるさん!今度天月くんが遊びに行きましょって言ってましたよ!行きませんか?」
いつもより高い声。この声は嫌いではないけれど今はただうるさい。
そ「…分かった…行くって言っておいて」
ま「はい!あ!あと今日はバスボム持ってきたんですよ〜、そらるさん!一緒に入りましょ?」
そ「うん…後でな」
ま「あ!あとそれに!今日はニコ生で「うるさい!いい加減にしろ!」っ!!!」
とうとう俺はキレた
ま「あ…ですよね……仕事で疲れてますよね。今日はゆっくり休んでください」
まふは目に涙を浮かべ、走ってリビングから出ていった
俺はソファに座り込んで頭を抱える
そ「クソッ…俺何してんだ…」
まふはなんにも悪くない。
俺は自分のした事を後悔した。
ズット頭を抱えて考えていると、疲れていたからかいつの間にか眠りに落ちた
\ピピピピピ/
アラームがなる。
ということは朝の7時。
ソファで寝てしまったから首が痛む。
そ「え…」
俺の背中にはブランケットが掛けてある
そ「まふか…」
俺はスマホを確認した
するとまふからLINEが入っている
ーーーーLINEーーーー
ま「おはようございます!昨日はごめんなさい。疲れていたのに迷惑でしたよね…。あの、朝ごはんはキッチンにあるので是非食べてください。そらるさんは午後からのお仕事ですよね。なのでお風呂に、一応お湯もためて、保温しているので気が向いたら入ってくださいね。バスボムは脱衣場に置いておきます。僕は仕事なので行ってきます!昨日は本当にごめんなさい。」
そうか。そんな事までしてくれたんだ…
俺何してんだろ…
俺はスグに返信した
そ「分かった。ありがとう。今日は収録とミーティングだよな。スタジオで待ってるから仕事終わったら来て。」
俺はスマホをソファに投げ、キッチンへ向かった。
そこにはトーストとハムエッグ。そしてスムージーがあった。
そ「…」
俺は黙々と食べる。
静かに流れているテレビのニュースが頭に入らない。
今日は外は晴れだ。
こんな日はまふと出かけたかった
そんな事を思っているとスマホに通知が入る。
そこには[天月]と表示されている
ーーーーLINEーーーー
天「おはようございます。今日は晴れですね。そして今日の僕の服装は相変わらずロングカーディガンです。春は良いですね。( ˘ ͜ʖ ˘)」
何してんだコイツ…
天「あ、先ほどまふくんを見かけまして、そしたら目が赤く腫れていたんですけれど…そらるさんは何か知ってますか?」
なんでこんなに直接当ててくるかなぁ。
そ「昨日俺が怒ったからだと思う。報告ありがとう。あとお前の服装の情報はいらん。」
するとスグに既読が付いた
天「えぇ、いらないですか?あ、あと赤ニットの帽子はもう被りませんよ。春で暖かいですから。冬になったらお揃いで被りましょう|•'-'•)و✧ あと、まふくんをあまり傷つけないで下さいね♡隣のるすすんに聞かれたら、るすすんは怒っちゃいますよ♡」
ハート♡じゃねーよ。
確かにluzにバレたらやばそうだな…
ってかそーゆー事じゃねーんだよ
まふは昨日泣いていたのか。
悪いことしたな
そ「よし、行こう」
今日はmixだけだったのですぐに終わるだろう。
俺はスーツを来てスタジオへ向う。
そして夕方、
俺はmixを終え、まふのいるスタジオへ向う。
そこにはまふがおどおどとした表情でいる。
そ「ちゃんとLINE見てんじゃねーかよ(ボソッ」
俺は気付かれないようにまふを後ろから腕を掴んで引っ張り歩き出す。
表情は見えないが、きっと驚いているだろう。
ま「あの…そらるさん…」
か細い声で俺を呼ぶ
そ「良いから来て」
俺は駅の方へと向う。
そして駅前のいつものカフェへ入った。
相変わらず人の少ない店。
そして静かで独特なサングラスをかけたハゲの店長。
そして優しそうなお母さんのような店員さん。
いつもの2人だ。
この2人は俺達の関係のことを知ってるし、歌い手のことも知ってる。
だから変に口出しはしないし、普通に接してくれる良い方達。
ま「そらるさん…あの……昨日は」
まふはシュンとした様子でこちらを見る
そ「ごめん。」
まふはびっくりした様子でこちらを見る
そ「昨日はごめん。俺、仕事で疲れててお前に冷たい態度取った。こんなの言い訳にしかならないけど…」
するとまふは俺に抱きついてきた
ま「そらるさんのばかぁ!僕……本当に…」
そ「うん、うん…ごめん。」
俺はサッと横を見た
すると店長と店員さんはニコッと笑ってた。
本当にこーゆー所優しいよね。
俺はまふを落ち着かせた。
そ「なぁまふ。はいこれ」
俺はサッとプチブーケを渡す
淡い青色の花と白の花が合わさったブーケ。
ただの揉め事だけれど、これくらいの事はしても良いでしょ?
まふはありがとうございますと礼を言いずっとニッコリとした笑顔でブーケを見つめる
すると店員さんが飲み物を持ってきてくれた。
店員「はい、まふ君はミルクティね。そらる君はコーヒーでしょ?」
俺とまふは、はいと返事をし、飲み物を受け取る
店員「まふくん!そのブーケ可愛いわね〜、私も誰かさんにプレゼントされたいわぁ」
店員さんは店長をガン見する。
そして店長の額から汗が流れる
ま「あ、そこのおふたりはお付き合いされてるんですか…?」
店員「フフッw…私達は夫婦ですよ」
なるほどそういう事か
ま「そうなんですね…仲良くて羨ましいです!」
店員「あら、私達だって喧嘩しますよ。あの人がテレビ付けっぱなしで寝たり、靴下をひっくり返して洗濯にだしますもの。もう、きちんとして欲しいわよ」
またもや店長をガン見する
なんだろう。このガン見は絶対にされたくないと思ったそらるであった。
店長「で…でも最近は…」
店員「最近もクソもありません!最初からきちんとしてください!」
店長「…はい」
店長がシュンとする。
サングラスなんかかけているけれど、奥様には弱い店長だった。
そ「では俺達はそろそろ行きますね」
俺が財布を出そうとした時、まふも同時に財布を出す。
こーゆー所は似てるんだな
店員「あ、今日は店長の奢りだからいいわよ」
すると店長は右手でグッドと親指を立てる
やっぱりこの雰囲気好きだなぁ
俺達は礼を言い店を出た
そ「まふ、ありがとう」
まふはビックリした様子でこちらを見る。
そしてスグに笑顔に戻る。
ま「はい!」
ブーケを持ってニッコリと笑うまふは
とても綺麗だった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
62 / 175