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不思議の国のアリス VI
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そらるside
そ「はぁ…はぁ…」
注射を打たれて3分ほど経つと
俺は頭の頭痛はほとんど無かった。
しかし、体力と精神はどんどんと遠ざかる
る「まだ大丈夫なんですね」
そ「馬鹿に…するな…」
俺は今出来る精一杯の足掻きとしてluzを睨む
る「何かそらるさんらしくないなぁ」
luzは俺を見下ろす
冷たい目で。
そ「何…を」
luzはポケットからカッターを取り出し
俺を縛っている縄を解く
る「ほら、逃げたらどうです?」
しかし先ほどの薬で、もう立てるほどの力は残っていなかった。
立ち上がろうとしても子鹿のように
自分を支えきれず、スグにコケてしまう。
る「可愛いじゃん」
luzは俺の顎をクイッと自分の方へ寄せる
その瞳はとても冷たく、深いものだった。
luzは俺にキスをした
もう俺には力など残っていない
自分の体を支える事で精一杯だった
そ「んっ……ゃっ…」
俺の体は敏感になっていた
luzの言う"快楽"とはこういう事だろう
触れられるだけで体がビクンっと反応してしまう
る「完成」
luzは俺の頬を撫でる
俺はもう体を支えることが出来なくなっていて
luzに体を預けていた。
る「これも…すぐに終わる」
luzは寂しそうに目をつぶった
その体は少し震えていた
これがバレた時の事を考えているのだろうか
バレたとき、俺やまふからも拒絶されるのだろう
そ「る…す」
俺はluzの目から流れている涙を指で拭く
するとluzは少し驚いたようにした
る「そらる…さん……」
luzは泣いた
自分のした事を後悔しているのか
俺は体に力が入らず、ただコンテナにもたれ掛かっているluzに体を預けることだけ
る「そらるさん……ごめんなさい…」
luzは泣きながら言う
俺に何度も謝る
でも俺は返事する力もなく
ただ体を預けることだけ
る「もう少しでまふ君が来ると思います」
そ「…」
る「そらるさん…僕はあなたが好きでした。ただそれだけ。それだけで…」
luzは俺の肩に頭を乗っける
る「でも…俺は……こんなっ…愛しか」
luzは本当の愛し方を知らないと思う
ただお互いに助け合う
ただお互いに愛し合う
それだけでも大変な事だから…
俺は最後の力を振り絞って言った
そ「…うん……」
すると俺はもう…深い眠りに落ちた
る「そういう所が……俺は好きです」
luzが最後に呟いた言葉は俺には届かなかった
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