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あの星をもう1度… 23
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まふまふside
そらるさんは棚からスケッチブックを取り出す。
そ「今日は描くよ」
その一言が何故か嬉しかった。
ま「はい!」
そ「モデル、よろしくね」
僕はギシッと音を立て真ん中の台に立つ。
するとそらるさんは斜め前の椅子に座る。
角度を変えて絵を描くのだろう。
僕はそらるさんに、ラフにしてていいよ
と言われたので、いつものように立っていた。
するとカリカリと音を立てて、そらるさんの鉛筆は動く。
窓から入る優しい風と
静かな教室。
とても心地よかった。
僕は窓の外を眺めていた。
今日は少し雲があるな…
あの青い空を早く見たいや。
僕が空を眺めているうちに、そらるさんは描き終わったようだ。
そして右下にサインを描く。
そ「まふ…身長伸びた?」
ま「え?」
そんなに代わりは無いはず…
そ「前は7等身ぴったりだったけど、ちょっと余ったから」
ま「伸びたんですかね…嬉しい」
前にそらるさんに身長を伸ばしてほしいと言われたので、その言葉はとても嬉しかった。
そ「もしもまふが俺を越したらどうしよう…」
ま「そんな事ないと思いますよ〜」(←あるんだなぁ…by皆)
アレ…何か聞こえたけど気のせいかな。
僕はそらるさんに渡された僕の絵を見る。
ま「アレ?僕って左に重心傾いてますね」
そ「え?知らなかったの?」
そらるさんは目をパチパチさせながら言う。
ま「え?はい。今まで全然知らなかったです」
そ「まぁある程度の人はそうだよ。右利きの人は左に重心が傾きやすいんだよ」
するとそらるさんは立ち上がって
僕の方へ歩いてくる
そして僕の腰に触れる。
ま「え?」
そ「ここをこうするの」
そらるさんは僕の腰をクイッと少し右斜めの方向へ向ける。
すると右足にズキッと痛みを感じる
そ「痛いでしょ?」
ま「はい…」
僕は普通に驚いた。
するとそらるさんはふふっと笑う。
そ「真ん中を意識してたらいつの間にか治るよ」
ま「はい!」
真ん中を意識……意識…
僕が頭にうえつけていると
そらるさんはスケッチブックを棚へ直す。
そしてリュックからあるものを取り出した。
それは…1枚のCDだった。
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