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あの星をもう1度… 35
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まふまふside
僕がリビングに戻ると、綺麗に片付いていた。
そしてそらるさんは僕に気づき、母さんのスマートフォンを渡す。
そ「これ、お母さんの?」
僕はコクんと頷く。
するとそらるさんは「そっか」と言ってビニール袋を持ち上げる。
そ「これ…破片危ないから…」
そらるさんはビニール袋を持って外へ出ていった。
僕は手にスッポリと入るスマートフォンを見た。
開くと僕と姉ちゃんと母さんの3人の写真。
パスワードは僕と姉ちゃんの誕生日を足した数。
すると画像フォルダが開きっぱなしだった。
そこには僕と姉ちゃんの日常的な写真が沢山。
僕がご飯を食べているところや、姉ちゃんが勉強している所。
この前、大きな花畑に行った時の写真。
僕は下へスライドをする。
すると1番下には
男の人と母さんが結婚式を挙げている時の写真が沢山あった。
ま「この男の人が…父さん…」
とっても僕に似ていて、髪の毛は黒だったけれど、瞳が僕と同じで茶色。
見た目は本当に父さんに似たんだ。
僕がその写真を眺めていると、
そらるさんが帰ってきた。
僕はそらるさんに写真を見せた。
母さんと父さんの結婚式で母さんや父さんの友人達ととても楽しそうに集合写真を撮っている。
するとそらるさんは目を丸く開き、止まった。
僕が「え?」と言うと
そらるさんは母さんの隣にいる、とても明るそうな女の人を指した。
この人はきっと母さんの親友だろう。
髪は黒で、とっても強そうだけれど、その笑顔には優しさが溢れていた。
ま「この人が…どうしたんですか?」
するとそらるさんは口を開く。
そ「俺の…母さん」
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