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あの星をもう1度… 43
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そらるside
そ「はぁ…この家もうんざりだ」
俺は高層マンションのロビーへと入る。
夜なのに明るく照らされている。
俺は部屋番号の書かれたIDカードを通す。
すると扉は開く。
俺はエレベーターにのり、11階のボタンを押す。
そして11階に着くと、右側の一番奥の扉の前に立つ。
俺は鍵で扉を開ける。
そ「ただいま……」
シーンとした3LDKの部屋。
リビングは1面の壁がガラス張り。
広々とした部屋にソファと机とテレビ。
俺はネクタイをシュルっと緩め、ブレザーを脱いだ。
暗い部屋に、窓から月の光が照らす。
俺は1番奥の部屋へと向う。
そこは俺の部屋。
勉強机と参考書の棚とベット。
それとクローゼット。
俺は制服のままベットに寝転ぶ。
この家の金は親父が払っている。
それに月に40万円のお金が振り込まれる。
正直、男子高校生が一人暮らしで40万も使わない。
それにこんな高級マンションにも住まない。
親父は変な人だ。
俺はお金を貰うだけ。
後は何も無い。
あと3日後にある1年に1度、親父の会社のパーティに出るだけ。
それ以外は全く会わないし、口も交わさない。
そ「ただのクソじゃねぇか…」
俺はベットから起き上がり、バスルームへと向かった。
俺はシャワーを浴びながら、考えていた。
「大丈夫かな」
「まふ…また泣いているかな」
「辛い思いしてるかな」
そ「やば…俺、まふのことばっか…」
俺はシャワーから上がるとインターホンが鳴る。
時間は1:32だった。
こんな時間に誰だよ…と思い、モニターを確認すると
それはアイツだった。
俺は無言に扉を開ける。
そ「何しに来たんだよ志麻…」
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