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あの星をもう1度… 70
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そらるside
俺達は車に乗り、六本木へと向かう。
六本木に会場があるそうだ。
そ「なぁ…東京に来て後悔してるか?」
俺が横を振り向くと、志麻はセンラの写真を開いてニヤニヤしている。
正直言うと引いた。
志「え?全然してないよ?」
志麻が当たり前のように言う。
俺は驚いた。
関西から東京まで、親父のせいで一人暮らしさせられて
嫌ではない…か。
志「だって、東京来んかったら坂田とかうらたんとも会ってないし、もちろんお前も。センラさんを振り回してしまった後悔はあるけど、今が幸せやからええねん」
志麻はたまにカッコイイことを言う。
たまに。
そ「でも、東京来んかったら今回の海外の件も無くなってたのに」
志「それは仕方ない。これは俺が決めたことやし、センラさんのために俺は行く」
センラの事愛してるんだな。
俺はまふがいなかったら親父について行ってアメリカまで行かない。
けど、おばあさんと約束した。
2年後迎えに来ますって。
だから…立派になって、まふを迎えに来れるように。
志「でも…正直、1年間センラさんと会われへんのはキツイ」
そ「電話は出来るらしいけど…」
志「電話とか……俺は耐えられへん。でも待ってくれてるセンラさん達の方が辛いから、わがままは言わへんで」
俺の周りは強いヤツばっかりだ。
俺も強くなれるようにならないとな。
運転手「到着しました。」
運転手は車から降りて、俺達のドアを開ける。
車から降りると、レッドカーペット。
志「今年も豪華や」
そ「本当相変わらずな」
俺達は豪華な建物の中へ入る。
すると賑やかに大人達がワイワイとしている。
すると少し身長の低い一人の男が歩いてきた。
周りには黒いスーツに身を包んだ男達がボディーガードとしている。
志麻はペコッと頭を下げる。
俺は真顔でその男を見つめる。
?「おい…実の親に向かってそんな顔をするな」
そ「大変申し訳ないのですが、俺は貴方を実の親だと思った事は1度もありませんが。」
俺はその男を見下ろす。
すると志麻は少し呆れた様子でいる。
志「今回はパーティに呼んでいただき、とても光栄です。お体の方は大丈夫ですか?」
志麻が丁寧に親父に挨拶をする。
父「あぁ、志麻君は賢いなぁ。是非後継になって欲しい」
志「ふふっ…光栄なお言葉ありがとうございます」
志麻が頭を下げる。
どうしてこんな男に頭を下げれるのだろうか。
するとコツコツ…とヒールの音がする。
そ「あ…ヤバイ…」
志「そらる…ヤバイで…」
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