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あの星をもう1度… 71
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そらるside
俺と志麻はそのヒールの音に逃げるように歩く。
だが、俺達のペースより、少し早くヒールの音は鳴る。
志「あ〜…えっと……飲み物でも貰うか(汗」
そ「あぁ(汗」
だがコツコツとヒールの音は止まらない。
そしてガシッと俺の肩を掴まれる。
男子高校生が逃げようとしても逃げれない強さ…。
そ「あの…」
俺が恐る恐る振り返ると
赤いドレスを着た茶髪の女が二コォと笑っている。
志「………(ヤバイ」
女「なにがヤバイだってぇ?志麻くん?」
すると志麻は額に汗を垂らし、ビクッとなる。
そ「なんだよ"ツバサ"」
この女の名前はツバサ。
まぁ…簡単に言うと俺の幼馴染&……。
つ「なんだよじゃないわよ!何年アメリカに放置して!そらるがいない間は他の男捕まえてたんだからな」
そ「勝手に捕まえとけビッチ野郎」
つ「黙れホスト野郎」
ツバサは俺を睨む。
160くらいの身長で俺に勝てる理由でもない…。
が……力は強い…。
つ「で?今日は珍しいね、素直に来るなんて」
そ「まぁな」
するとツバサがニヤッと笑う。
あぁ…こいつのこの顔は危ない。
面倒なことになりそうだ。
ツ「アメリカ来るの?」
そ「あぁ」
俺が普通に答えると
ツバサは一気に素に戻る。
ツ「え…いや、は?」
そ「だからアメリカ行くっつってんだろ」
ツバサは固まっている。
確かに親父のことを嫌う俺がアメリカに行くなんて有り得ない話だけど。
ツ「なに?後継ちゃんとやるつもり?」
そ「いや、そこまでは考えていない」
ツ「じゃぁなに?私の事が恋しk「タダの暇つぶし」チッ…」
俺がツバサの言葉を遮ると、ツバサはチッと舌打ちをする。
ツ「で、お父様とはご挨拶したの?」
そ「まぁ…うん」
ツ「あ!その態度!絶対何か変なことしたわね。……あのね」
ツバサが真剣な顔をする。
こいつは表情豊かだな。
ある意味面倒だ。
ツ「お父様、今病気が重くなってるらしいわよ」
父は何か病気を持っているらしい。
そして後継として息子の俺が、パーティやアメリカやら、色々と関わりが多くなった。
今病気が重いということは、普通の大学生活は送れない。ということだろう。
そ「後継の話も本格的になってきたな」
俺が少し呆れた様子でいると
ツバサがニヤッと笑う。
ツ「あなたに後継になってもらわないと…志麻君が後継になるかも…よ?」
志麻の顔が引きつった。
志麻の親父さんもかなりえらい人だからな。
俺とツバサは幼馴染。
そして、東京に上京してきた志麻と出会い、親父さんが、俺の親父と同じ会社に働いていることを知った。
ツバサは2年前、アメリカへ行った。
こうしてパーティなどの日は家族の人と帰ってくる。
そしてツバサは……
俺の婚約者だ。
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