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あの星をもう1度… 72
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まふまふside
ま「はぁ…」
僕は窓の外を眺めていると、頭に刺激が走る。
ま「いった!」
振り向くと、教科書を持った先生がいる。
眉間にシワがより、相当怒っている。
先「心配かけている割には授業聞かないとはどういう事だ!」
ま「いや…別にそういう訳じゃ…」
すると生徒が悪ふざけですごい言葉を発する。
生徒「多分蒼夜先輩が休みだからじゃないですか?」
ま「え!?」
僕はその生徒を見る。
一瞬殺意は湧いたけれど…
確かに当たっている。
先「なら仕方ないな。蒼夜は用事だから気にするなよ〜」
先生は教卓へもどり、教科書を開く。
そらるさんは何をしてるのかな…。
用事って何だろ。
すると天月君が僕の背中をツンツンとする。
振り返ると、ボソボソと教えてくれた。
天「志麻先輩も用事で休みなんだ。きっと同じ理由だと思うから、センラ先輩に聞いてみたら?」
そうか!センラ先輩たちに聞けば分かるかも!
僕は放課後、3年生の教室へ向かった。
3年生の教室はほとんどの生徒が職業対戦は終わっており、ザワザワとしている。
天「おぉー、3年生の教室に来るのは初めてかも…」
ま「だよね」
天月君と僕はまだ身長が高い方だから、
3年生との身長差はあまりないけれど
オーラが違う…。
?「あ、あれって」
教室を見ていると、少し身長の低い前髪を真ん中分けにしている人が僕達を指さす。
隣で少し赤い髪の人が…たぬき(?)のぬいぐるみを持ってその人をいじっている。
天「あ!うらた先輩!」
あ、うらた先輩…あ!浦島坂田船の皆さんか。
ということは、センラ先輩があの人だね。
ヤバイ…顔忘れてたw
坂「おぉ!噂の2人じゃん!って……なんで俺より身長高いの?」
坂田先輩が僕より2cmほど小さい。
うらた先輩ももちろん。
するとセンラ先輩がこちらに気づき、歩いてくる。
セ「あ、天月君!どうしたんです?」
天「いや…あの、志麻先輩と蒼夜先輩について気になって…」
するとセンラ先輩の顔が一瞬固まる。
でもスグに普通になった。
何か良くない事なのかもしれない…。
僕の心臓はドクドクとなる。
セ「あぁ…まふ君も聞かされてない感じかな?」
ま「あ…はい」
セ「え…っとね、1年に1度のお父さんのお仕事のパーティがあるんやけど、今それに出てるんやと思いますよ?」
年に1度のパーティ!?
あ…お父様すごい人だったらしいし…
でもすごい…。
天「え…?パーティって所は置いておいて、どうして志麻先輩も?」
セ「あぁ、それはあの2人のお父さんが同じ会社で働いてるから」
えぇ!?
同じ会社で働いてるの!?
まって…そらるさんの周りってどうなってるの!?
セ「だから心配せんでも大丈夫ですよ」
センラ先輩が優しく笑う。
この笑顔でとても優しい、礼儀正しい方だと分かる。
ま「なるほど…分かりました!ありがとうございます」
坂「ばいばーい」
坂田先輩が大きく手を振る。
2年生なのに3年生の教室に入っているのはおかしいけれど
馴染んでいるから、とても仲がいいんだろうね。
天「パーティかぁ…蒼夜先輩も凄いね」
ま「うん…」
この時僕は…不安な気持ちしかなかった。
そらるさんとは"違う"
"場違いだ"なんて言われているみたいで
そらるさんの事を全て知る事が怖くなっていた。
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