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あの星をもう1度… 82
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まふまふside
僕は家に1度帰る。
ま「ただいまー!」
返事はない。
まぁ…仕方ないよね。
誰もいないから仕方ないや。
おばあちゃんは今お友達とお茶でも飲みに行ってるのかな?
姉ちゃんは今美容師として働いていて
シェアハウスしてるし
ほとんど僕1人…
って!こんな事行ってる場合じゃないよ!
僕はカバンを置いて、また靴を履く。
そして玄関の扉を開け、無我夢中に走る。
一応時間確認のため、スマホを開く。
[17:23]
飛行機が到着するのは17時
空港からこちらに来るのに
約30分。
間に合うかギリギリの所。
僕は思いっきり走る。
運動にがてな僕が本気で走った。
ま「待ってて!」
あの夜通った道。
あの夜、星を追って登った坂。
どんどん緩やかになる坂の先、
夕日に染まるあの約束の丘には
スーツケースを持った1人の影が
こちらを振り向いた。
「まふ」
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