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大混沌パーリー #15
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そらるside
今日は、アンさんとの食事の日。
待ち合わせの30分前。
待ち合わせ場所に行くと、
お洒落な格好のアンさん、
…それと、何故かナノさん
「あっ、そらる君!」
にこやかにアンさんが駆け寄ってくる。
少し子供っぽいアクションに頬が緩む。
ナノさんも、ゆっくりと近付いてきて、
『アンさん、楽しみにしてたから。…、アンさんのこと、よろしくね?』
と言って、夜の町に消えていった。
…、すごく意味深なこと言われた気がするんだが。
まあ、良いか。
勿論アンさんのこと楽しませるから。
「アンさん、もしかして待ってました?…ごめんなさい…、」
「んーん!良いの!僕が落ち着かなくて早く着いただけなの!」
首をぶんぶんふって慌てるアンさん。
もう一つ一つの動作が愛しい。
「そうですか、!…そんなに楽しみにしててくださったんですね、…じゃあ、行きましょうか、!」
楽しみにしててくれたことが嬉しくてしょうがない。
少し熱くなった顔を隠すように、前を向いて、予約したレストランへ。
「あっ、そらる君待ってー!」
振り替えると、小柄なアンさんは人に呑まれて焦っていた。
でも仮面と銀髪で分かりやすい。
「すいません!…、大丈夫ですか?」
手を握って引っ張り出すと、握られた手を見てアンさんが真っ赤になる。
あ、
「ごめんなさい!アンさん!」
ばっと手を離すと、アンさんが、
「…、また迷子になったら嫌だし…、握ってて、いい?」
と、もじもじと聞いてくる。
あー、可愛い…、
無言で手を握ってあげると、きゅっと握り返してくる。
左手にアンさんの温もりを感じながら、レストランへと向かった。
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