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「蓬莱さんがくれたお土産のチョコレート、食べていい?」
「もちろん」
わぁい、と可愛く喜びながら包装を開けると、様々な形のチョコレートがずらりと並んでいて雅は感嘆の声をあげた。
「俺、ここのチョコレート大好きなの、蓬莱さん知ってたの?」
「そうなの?良かった、あまり雅くんの好みを知らなくてね。当たりだったんだ」
「うん。あのね、これが好き」
指差したのは、赤いハート型のものだった。
「どうぞ、好きなだけお食べ」
「蓬莱さんが食べさせて?」
擦り寄りながらとことん甘えてくる雅の言う通りにする。ハート型のチョコレートを摘まみ、自然に色づく色っぽい唇へと運ぶと、チョコレートはすぐに熱で溶け始めた。一口で食べるわけでも、半分に噛むわけでもなく、唇で食んで舌先をチロチロと動かす様子の色っぽいこと。
「美味しい?」
「ぅん......おいひぃ」
溶けたチョコレートと雅の唾液が指を伝う。それを丁寧に舐めとり、にこっと微笑む顔はまるで天使のようだった。
「蓬莱さん、蓬莱さんも食べて?」
「ん、じゃあこれにしようかな」
「俺が食べさせてあげるね?」
雅は俺が指差したチョコレートを口に咥えて俺にキスしてきた。ビターチョコだったはずが、ものすごく甘いチョコレートに変身する。舌を絡めてチョコレートを行来させれば、あっという間に消えてなくなる。
「んふ......ね、美味しいでしょ?」
「まぁね。でもこの食べ方はもったいない」
「......俺のキス、やなの?」
「逆だよ。せっかくの雅くんのキスが、チョコレートに邪魔される。チョコレートの味が消えるまでキスして、ほら」
「ん......っ」
ぴちゃぴちゃと音をたてて何度も舌を絡めては吸ってくる。いつもより余裕がないキスはなんだか幼くて、代わりに俺が雅の舌を掬い取って甘噛みすると、それだけでピクンと腰が揺れた。大人びた雅も素敵だが、こんな雅も悪くない。つまるところ、どんな姿でも雅にあてられてしまうのは惚れた弱味だろう。
「可愛いね......キスだけで感じてるの」
下唇を甘く噛みながら揺れる腰の辺りを撫でる。強く、弱く撫でれば、そんな些細な刺激にも敏感に反応する。エロい体はアルコールでさらに過敏になったようだ。
「だってぇ......蓬莱さんのキス、気持ちいいもぉん......ぁん、やぁだ......エッチな手......ふふ、いじわる......もっと、ぁ、ん......」
「雅、そのオッサンばっかり相手してないでこっちも見ろ」
「あは、父さんがやきもち妬いてる......っん、ぁ、おさけ......」
東雲が雅に口移しで酒を飲ませ、俺から奪うようにキスをする。それでも雅は俺にしがみついたままなことに気分を良くした俺は、端の方で視線をさ迷わせていた彰吾にも情けをかけてやる。
「おまえも加われよ。せっかくだし」
「ふは......彰吾、彰吾もキスしてぇ......」
「......もうほんと、二人の時以外飲ませねぇからな」
「彰吾、だーいすき」
彰吾が頭を抱えていたが、こんな可愛い雅を誰も止めることなんてできないのだった。
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